1. AIVAとは?—基本概要と開発背景
AIVA(Artificial Intelligence Virtual Artist)は、ルクセンブルクのAIVA Technologiesによって2016年に創業された、AI作曲プラットフォームです。クラシック音楽からポップ、ジャズ、シネマティックまで250以上のスタイルでオリジナル楽曲を数秒で生成できる点が特徴で、世界初のAI作曲家として音楽著作権団体SACEMにも認められています。
- 公式サイト:https://www.aiva.ai/
- 創業者:ピエール・バロー氏(Pierre Barreau)、映画『Her』に触発されて開発開始
2. 主な機能・特徴
機能 | 概要 |
---|---|
250以上のスタイル | クラシック、ジャズ、ポップ、シネマティックなど多彩なジャンルで生成可能 |
カスタムモデル作成 | MIDIやオーディオファイルをアップロードし、独自スタイルを学習 |
リアルタイム編集 | トラックごとの音量・エフェクト調整、MIDIエクスポート対応 |
商用ライセンス込み | 生成した楽曲は全プランで商用利用可能(著作権権利クリア) |
3. 技術的仕組み
AIVAは変分オートエンコーダ(VAE)とトランスフォーマーを組み合わせた深層生成モデルを採用。著作権クリア済みの楽曲データを学習し、ユーザーの入力(ジャンル、ムード、テンポ、参考MIDIなど)に応じて潜在空間でシーケンスを生成、MIDIおよびオーディオファイルとして出力します。
4. 料金プランと無料トライアル
プラン | 無料枠 | 月額料金 | 主な特典 |
---|---|---|---|
Free Trial | 7日間/最大3曲 | 無料 | 全機能試用可 |
Creator | — | €15/月 | 無制限生成・MIDIダウンロード |
Professional | — | €49/月 | チーム共有・高度な商用ライセンス |
Enterprise | — | 要問い合わせ | プライベートモデル構築・専用サポート |
最新の料金詳細はAIVA公式 料金ページをご覧ください。
5. 使い方ステップバイステップ
- 登録:AIVA公式サイトでメールまたはOAuth経由でサインアップ
- プロジェクト作成:「New Composition」からスタイル・ムード・長さを指定
- 参考素材アップロード:MIDI/オーディオファイルをドラッグ&ドロップ
- 生成実行:「Compose」ボタンで秒単位の生成
- 編集・出力:生成後にトラック分割や音量調整を行い、WAV/MIDIでダウンロード
6. 活用シーン&事例紹介
- 映画・ゲームサウンドトラック:インディー映画祭でAIVA生成曲を採用
- 広告音楽制作:マーケティング代理店が30秒CM用BGMを30秒で制作
- YouTube & Podcast:クリエイターがジングルやBGMを自動生成、制作時間を70%削減
7. メリット/デメリット比較
評価項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
カスタマイズ性 | MIDIアップロードで独自スタイルを生成 | 細かいミキシングは外部DAWが必要 |
操作性 | GUI+プリセットで初心者にも扱いやすい | 高度設定は慣れが必要 |
コスト | 手頃なプランからエンタープライズまで対応 | Professional以上は中~大規模向け |
出力品質 | 商用利用ライセンス込みで即納品可 | ボーカル付き楽曲は未対応(2025年5月時点) |
8. よくある質問(FAQ)
- Q1. 日本語の歌詞付き楽曲は生成できますか?
- いいえ。AIVAはインストゥルメンタル中心の生成を行います。
- Q2. 他のAI作曲ツールとの違いは?
- カスタムMIDI入力と商用ライセンスが標準搭載される点が大きな強みです。
- Q3. API連携は可能ですか?
- Professionalプラン以上でREST API提供が予定されています。
9. まとめ
この記事では「AIVAとは?」の定義、機能・技術構成、料金プラン、使い方、事例、評価比較、FAQまでを網羅的に解説しました。まずは無料トライアルでAI作曲を体験し、ご自身のプロジェクトにどのように活用できるか検証してください。その後、最適なプランを選び、AI作曲による生産性・クリエイティビティ向上を実現しましょう。

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投稿者プロフィール
- CEO
- 関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。
システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。
その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)
2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。
クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
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