2022年のクレジットカード不正利用は過去最悪の436.7億円
一般社団法人日本クレジット協会が2022年のクレジットカード不正利用被害の集計結果を発表しました。
2022年のクレジットカードの不正利用は436.7億円(前年比32.3%の増加)で過去最悪となっています。
クレジットカード不正利用被害の集計結果および数値の訂正について
なお、不正利用被害額に占める偽造被害額は1.7億円(同13.3%の増加)、番号盗用被害額は411.7億円(同32.1%の増加)、その他不正利用被害額は23.3億円(同37.9% の増加)となりました。
圧倒的にクレジットカード番号の盗用被害が多く94.2%を占めます。
盗用被害が多い原因として、決済代行会社から約46万件の情報被害があったことが挙げられています。
クレカ不正利用436億円 前年比32%増、過去最悪 | 共同通信
2022年、決済代行業の株式会社メタップスペイメントからクレジットカード番号が漏洩し、経済産業省より行政処分が下されています。
クレジットカード番号等取扱業者に対する行政処分を行いました (METI/経済産業省)
2017年にも決済代行業者であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社からカード情報など約72万件が漏洩したとされています。
カード情報など約72万件が漏えいか。決済代行のGMOペイメントゲートウェイ | ネットショップ担当者フォーラム
決済代行会社って何?って方は以下をご覧ください。
ECサイトのリスクが増大
昨今、ECサイトのセキュリティ対策が叫ばれています。
セキュリティ対策実施はECサイト事業者にも大きな負担になっています。
ECサイト側でせっかく対策しても、決済代行会社からカード情報が漏洩してしまうとせっかくの努力が台無しです。
しかも、決済代行会社からカード情報が漏洩した場合、その代行会社を利用していたECサイトにも非難が集まり信頼を失うことになります。
決済代行会社に対する規制強化を
ECの発展にはセキュリティは必須です。
しかし、セキュリティ対策は完璧を目指すほど高コストとなり、中小規模のECサイトではどうしても限界があります。
クレジットカード情報に関しては、ECサイトが責任を負うことがない仕組みづくりを決済代行会社がすべきだと思います。
その為にも、決済代行会社に対して厳しいレギュレーションを設けるべきです。
メタップスペイメントは行政処分を受けていますが、事後の処分ではなく事業活動に対して規制を厳しくして貰いたいです。
でないと、ECの発展はないと思います。
投稿者プロフィール
- 関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。
システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。
その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)
2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。
クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
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