BtoB-ECはSaaSで十分?向いている企業・向かない企業の違いと失敗しない選び方

BtoB-ECはSaaSで十分?向いている企業・向かない企業の違いと失敗しない選び方B2B-EC
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BtoB-ECはSaaSで十分なのか

「まずはSaaSでスモールスタートすべきでは?」
「カスタマイズはコストが高そう」
「自社の規模ならSaaSで十分では?」

BtoB-ECを検討する企業の多くが、この判断で迷います。

結論からお伝えします。

SaaSが最適な企業もあれば、選んではいけない企業もあります。

そして、この選択を誤ると、後から取り返しのつかないコストが発生します。

重要なのは、「どちらが良いか」ではなく、
「自社の業務構造に合っているか」です。

【まず結論】SaaSで十分かどうかは5分で判断できる

以下の項目に当てはまる数を確認してください。

  • 顧客ごとに価格や掛率が異なる
  • 特別単価や例外対応が頻繁に発生する
  • ロット調整や分納が日常的にある
  • 納期回答に人の判断が必要になる
  • 基幹システムとリアルタイム連携したい
  • 担当者ごとに対応ルールが異なる
  • 将来的に事業拡張(BtoC・海外など)を考えている

3つ以上当てはまる場合、SaaSは適していない可能性が高いです。

この状態でSaaSを選ぶと、高確率で運用破綻または再構築に至ります。

SaaS型とカスタマイズ型の違いを一言で言うと

SaaSは「業務を合わせる仕組み」
カスタマイズは「業務に合わせる仕組み」です

この違いがすべてです。

SaaSは標準化された業務に強く、スピードとコストに優れます。
一方で、業務が複雑になるほど“運用で吸収する負担”が増えます。

SaaSでうまくいく企業の特徴

次のような企業はSaaSと相性が良いです。

  • 価格体系がシンプル(掛率・単価がほぼ固定)
  • 例外処理が少ない
  • 業務フローが標準化されている
  • 基幹システムとの連携が限定的
  • まずは小さく始めたい

この場合、SaaSのメリット(低コスト・短期導入)が最大化されます。

SaaSで失敗する企業の共通点

逆に、以下の特徴がある場合は注意が必要です。

  • 顧客ごとに複雑な価格ルールがある
  • 例外対応(特別値引き・分納など)が多い
  • 判断が担当者に依存している
  • 基幹システムとの密な連携が必要
  • 将来の拡張を前提としている

この状態でSaaSを導入すると、

  • 電話・メール対応が減らない
  • 手作業・手修正が増える
  • 現場がシステムを使わなくなる

結果としてシステムが形骸化します。

なぜ「とりあえずSaaS」が失敗につながるのか

最も多い失敗パターンは、

「まずはSaaSで始める」

という判断です。

一見合理的に見えますが、実際には次の問題が発生します。

  • 業務に合わず運用が複雑化
  • 現場が使わず旧運用に戻る
  • 改善のためにカスタマイズできない

その結果、

結局作り直しになります。

このとき発生するコストは、

  • 初期導入費用
  • 運用コスト
  • 移行コスト
  • 再構築費用

数百万円〜数千万円規模の二重投資になるケースも珍しくありません。

本質的な問題は「ツール選定」ではない

ここで重要なのは、

SaaSかカスタマイズかという“手段”ではないということです。

本質は、

自社の業務構造をどこまで理解できているか

にあります。

導入前に以下を整理できているかが、すべてを決めます。

  • 受注フロー(どこに時間がかかっているか)
  • 価格ロジック(誰がどう判断しているか)
  • 例外処理(どこまで仕組み化できるか)
  • 基幹システム連携(どこまで自動化するか)
  • 将来の事業構想

これを整理せずに選定すると、確実にズレます。

まとめ:選択ミスは必ず後からコストになる

BtoB-ECはSaaSで十分か?

答えは企業ごとに異なります。

ただし一つ言えるのは、

選定ミスは必ず後からコストとして返ってくるということです。

重要なのは、

導入前に自社の業務構造を正しく把握することです。

まずは自社に合うかどうかを整理しませんか

「SaaSで十分なのか」
「カスタマイズが必要なのか」

この判断は、業務を整理しなければできません。

BtoB-ECで失敗したくない方へ

構想段階でも問題ありません。
自社の受注構造を整理し、最適な構築方法をご提案します。

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投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWACEO
株式会社サンクユー 代表取締役CEO。
基幹システムとECをつなぎ、受発注業務の最適化を支援する専門家。

関西大学卒業後、東証プライム上場のゼネコンにて人事総務を経験。
その後システムベンダーへ転職し、IBM AS/400環境における金融・物流・販売管理・経理・人事など、企業の基幹業務を支えるシステム開発に従事する。
プログラマからプロジェクトマネージャーまでを経験し、台湾・台北駐在として銀行システム構築プロジェクトにも参画。

この経験を通じて、「システムの質は要件定義の質に比例する」という思想を確立。
業務理解を起点としたシステム設計を強みとする。

その後、クレジット決済代行会社にて、決済システムの再構築や銀行連携、ECサイト構築を担当。
あわせて組織改革にも携わり、20名から60名規模への組織拡大を実現(退任時:常務取締役)。

2008年に株式会社サンクユーを創業、2010年に法人化。
現在は、基幹システムとECの両領域に精通した知見を活かし、BtoB企業における受発注業務のデジタル化・効率化を支援。
特に、FAX・電話・メールなどアナログ業務のEC化や、基幹システムとの連携を前提とした業務設計を得意とする。

単なるECサイト構築にとどまらず、業務フローの整理・要件定義・システム設計まで一貫して関与し、「現場で使われる仕組み」を実現することを重視している。

NTTレゾナント「goo Search Solution」にてEC関連コラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution

■趣味・関心領域
BMW / WRC / ロードバイク / RIZIN / UFC / 大相撲
David Bowie / blur / MUSE / The Rolling Stones / XTC
機動戦士ガンダム(富野由悠季)
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