【不正アクセスをゼロへ】EC-CUBE会員マイページにIPアドレス制限を導入し、顧客情報を守る仕組みづくり
会員制のBtoB-ECサイトを運営していると、
「取引先以外のアクセスを防ぎたい」「ログイン情報の不正利用が怖い」
といった声をよく耳にします。
特にEC-CUBEで構築した会員制サイトでは、マイページが“企業の取引情報や価格データが集約される場所”になっており、
もし不正アクセスが発生すれば、信用・取引・ブランドの三重リスクを負うことになります。
そこで今回は、EC-CUBEの会員マイページにIPアドレス制限を導入し、
特定の顧客や拠点だけが安全にログインできるようにするカスタマイズを紹介します。
なぜ「マイページのIP制限」が必要なのか
管理画面だけでなく、会員マイページも“狙われる入口”です。
特にBtoB-ECでは、発注履歴・見積データ・価格表など、機密性の高い情報が保存されており、
これらが流出すれば取引先全体への影響に発展する恐れがあります。
近年では、不正アクセスの70%以上が「正規のログインページ」経由で起こっていると言われています。
そのため、「誰が」「どこから」アクセスできるかを制限するIP制御が、
セキュリティ対策の新常識となりつつあります。
EC-CUBE会員マイページでの実装方法
弊社では、会員ごと/グループごとにアクセスを制限できるよう、以下のようなカスタマイズを行っています。
- 会員ごとに「許可IPアドレス」を登録
- ログイン時にアクセス元IPを照合
- 一致しない場合はエラーメッセージを表示しログイン拒否
- 許可リストは管理画面から柔軟に変更可能
この設定により、特定の企業ネットワークやVPN経由のアクセスのみに限定でき、
社外からの不正ログインを効果的にブロックします。
IPアドレス制限のイメージ
二段階認証のイメージは以下の通りです。
1)会員がログイン情報を⼊⼒
2)許可されたIPアドレス以外からのアクセスの場合、エラーでログインできない。
4)許可されたIPアドレスの場合、正常にログインできる。
導入後のメリット
- 不正アクセスを未然に防止
会員のログイン情報が漏れても、許可IP以外からはアクセス不可。
情報漏えいリスクを最小限に抑えられます。 - 顧客の信頼向上
「セキュリティに強いBtoB-EC」として、取引先への安心感を提供できます。 - 業界特性に応じた柔軟な制御
医療・製造・金融など、セキュリティ要件が厳しい業界にも対応可能です。
よくある質問と運用の工夫
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| IPが固定されていない顧客もいます。どうすれば? | 動的IPのケースではVPN利用やCIDR指定など柔軟に対応可能です。 |
| 許可リストを誤って削除した場合は? | 緊急解除フローを設け、管理者側で即時復旧できるようにしています。 |
| 会員が多い場合、登録作業が大変では? | CSV一括登録やグループ単位制御など、運用負荷を軽減する仕組みも実装可能です。 |
まず御社で確認してほしい3つのポイント
- マイページログイン履歴に不審なアクセスがないか?
- 社外ネットワークからも自由にログインできていないか?
- 会員データに「IP制限」「二段階認証」などの防御層を設けているか?
株式会社サンクユーが選ばれる理由
弊社はEC-CUBEを軸にBtoB-ECサイトを多数構築しており、
「セキュリティを高めながら、運用しやすい設計」を追求してきました。
IP制限・二段階認証・アクセスログ監査などを組み合わせた“多層防御”設計を得意とし、
導入企業からは「安心して取引先にログインを開放できる」と好評をいただいています。
私たちは「信頼されるECパートナーとして、クライアントの未来を共につくる。」というビジョンのもと、
単なる機能追加ではなく、“企業の信頼を守る仕組みづくり”を支援しています。
お問い合わせ:まずは無料相談から
マイページのセキュリティ強化を検討中の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
EC-CUBEのバージョン・構成を確認し、最適な導入方法と見積を迅速にご案内いたします。
「アクセス制御で守るEC-CUBE」へ。御社の会員データを、安全に未来へつなげましょう。
投稿者プロフィール
- サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。
実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。









