受発注業務をEC化するには?アナログ業務からの脱却ステップ【2025年最新版】

受発注業務をEC化するには?アナログ業務からの脱却ステップ【2025年最新版】B2B-EC
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はじめに:その「受発注業務」、まだFAXと電話ですか?

多くの中小企業が抱える業務課題のひとつが「受発注業務のアナログ化」。
特に以下のような業務にお心当たりはありませんか?

  • FAXや電話での注文処理が毎日大量に届く
  • 手入力によるミスや二重発注が頻発している
  • 納期確認や在庫照会に時間がかかる
  • 社内の誰がどの注文を処理したか追えない

こうした業務はBtoB-ECの導入により、劇的に効率化・可視化することができます。

この記事では、受発注業務のEC化を成功させるための具体的ステップとポイントをわかりやすく解説します。

なぜ受発注業務をEC化するべきか?|5つのメリット

  1. 人的ミスの削減
    手書き・転記・伝達ミスがなくなります。
  2. 業務時間の大幅削減
    発注・納期確認・帳票出力が即時対応が可能で、業務時間を大幅に削減できます。
  3. 注文履歴の一元管理
    誰が・いつ・どの商品を注文したかが明確になり、注文履歴を一元管理することができます。
  4. 取引先の利便性向上
    Webから24時間発注可能であり、見積書ダウンロードにも対応するなど、取引先の利便性が向上します。
  5. 業務の属人化からの脱却
    担当者依存から脱却し、チーム体制で業務を行うことができます。

受発注業務の現状チェックリスト(アナログ脱却診断)

以下の項目に3つ以上該当する企業は、EC化の導入余地が大いにあります。

  • 注文のやり取りをFAXや電話で行っている
  • 納品書や注文書を手書き・手入力で作成している
  • 納期確認の問い合わせが社内で頻繁に起きている
  • 在庫数の確認に数分以上かかる
  • 取引先ごとに価格表や商品構成が異なる
  • ミスや漏れによるクレームが増えている

受発注業務EC化のステップ|段階的な導入がポイント

ステップ1|業務フローと課題の洗い出し

まずは、業務フローと課題の洗い出しを行います。

  • 現在の受注→在庫確認→出荷→請求までの流れを図解化
  • 問題点・属人業務・ボトルネックの明確化

ステップ2|最低限必要な機能の整理

次に、業務フローと課題を解決するための最低限必要な機能の整理を行います。
オープン時は必要最低限の機能を実装し、運用を行いながら機能拡張することがおすすめです。

  • 顧客ごとのログインアカウント
  • 得意先別の価格表示
  • 注文履歴・見積書発行機能
  • APIやCSVによる基幹システム連携

など。

ステップ3|ツールの選定

最適なツールを選定します。

  • SaaS型(スピード重視/低コスト)
  • オープンソース型(自由度・拡張性重視)
  • スクラッチ(大規模かつ完全特注型)

尚、中小企業にはカスタマイズの柔軟性が高いEC-CUBEをベースに構築することが最適です。

ステップ4|段階的に運用を切り替える

トラブルを回避すること、運用に慣れることを目的に、まずは段階的に運用を切り替えます。

  • まずはWeb注文とFAX併用からスタート
  • 顧客別に「Web利用マニュアル」「注文テンプレート」など用意
  • 初期ユーザーの声をもとに改善

EC化導入事例:FAX受注90%削減、月80時間の工数削減に成功

とある専門商社では、BtoB-ECを導入し以下のような成果を上げました。

  • FAXからの注文が全体の10%以下まで削減。
  • 手入力作業を大幅削減し、受注処理が1/3の時間に省略できました。
  • 顧客の発注ミスや納期トラブルが激減しました。
  • 担当者の残業時間も月20時間削減しました。

EC-CUBEで構築する「業務に寄り添う」BtoB-ECとは

EC-CUBEは、自由度の高いオープンソース型ECプラットフォームであり、受発注業務に特化したBtoB向け機能の実装が可能です。

  • 顧客専用のログイン画面・商品表示制御
  • 自動見積書/納品書のPDF発行
  • 取引先別の掛売・請求対応
  • OCR・FAX連携にも対応可(カスタマイズ)

など、様々な機能を追加・改修することが可能です。

まとめ:アナログ業務から抜け出すなら、今がチャンス

受発注業務のEC化は、「コスト削減」だけでなく「働き方改革」「顧客満足度向上」「人的ミス削減」など、多くの面でプラスに働きます。

いまこそ、DXの第一歩としてBtoB-EC導入による業務改善を始めてみませんか?

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投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWACEO
関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。

システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。

その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)

2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。

クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution


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