「BtoB-EC」という言葉を目にする機会が増えましたが、「BtoCのECサイトと何が違うのか」「うちの会社に必要なのか」がわからないという声をよく聞きます。
この記事ではBtoB-ECの定義と基本的な特徴を整理します。導入の手順・費用・構築方法の比較は別記事で詳しく解説しています。
BtoB-ECとは何か
BtoB-EC(Business to Business EC)とは、企業間の受発注・見積・決済などをWebで完結させる仕組みです。
わかりやすく言えば、「取引先がIDでログインして商品を選んで注文する。その注文データが自社のシステムに自動で入る」という仕組みです。
これまでFAX・電話・メールで行っていた受注業務を、「人を介さずデータとして受け取る」状態にすることがBtoB-ECの本質です。
BtoB-ECは「Webサイトを作る」のではなく「受注処理の構造を変える」取り組みです。単なるホームページとは根本的に異なります。
BtoCとの決定的な違い
BtoB-ECがBtoC(消費者向け)のECサイトと大きく異なる点は、法人間取引特有の複雑な要件への対応が必要なことです。
| 項目 | BtoC-EC | BtoB-EC |
|---|---|---|
| 価格 | 全員に同一価格 | 取引先ごとに異なる価格・掛け率 |
| 決済 | クレジットカード即決済 | 請求書払い・月締め・与信管理 |
| 発注単位 | 1個から購入可 | 最低発注数・ロット単位・ケース単位 |
| 承認 | なし | 申請→承認→発注のフロー |
| 基幹連携 | 不要なことが多い | 販売管理・在庫管理との連携が必須 |
BtoCのECパッケージをBtoB用途に流用しようとすると、「取引先別価格が設定できない」「請求書払いに対応できない」などの問題が後から発覚します。BtoB-ECはBtoB専用の設計が必要です。
BtoB-ECが必要になる背景
なぜ今、BtoB-ECが注目されているのか。背景には受注業務の構造的な問題があります。
FAX・電話・メールでの受注は、注文書の転記・内容確認・問い合わせ対応など、人手に頼る工程が多く残ります。件数が増えるほど人手も増やさなければならず、担当者依存・ミス・引き継ぎ困難という問題が積み重なります。
経済産業省の調査(2025年発表)によると、2024年の国内BtoB-EC市場規模は514兆円・EC化率43.1%に達しており、企業間取引のデジタル化はすでに業界標準になりつつあります。
BtoB-ECでできること
- 取引先ごとに異なる価格・掛け率をシステムで管理する
- 24時間365日の受注受け付け(深夜・休日対応)
- 注文データを基幹システムへ自動連携(転記不要)
- 過去の注文履歴からワンクリックで再注文
- 在庫状況・納期をリアルタイムで取引先に表示
- 注文書・納品書・請求書の自動生成
- 承認フロー(申請→承認→発注確定)の仕組み化
導入を検討するタイミングの目安
以下のいずれかに該当する場合、BtoB-EC導入を具体的に検討する価値があります。
- 月間受注件数が50件を超え、処理工数が増え続けている
- 特定の担当者しか受注処理できない状態になっている
- 受注ミス・確認連絡が週に複数回発生している
- 深夜・休日の注文に翌営業日まで対応できていない
- 取引先から「Webで注文したい」という要望が出ている
導入の具体的な手順・費用目安・構築方法の選び方は、以下の完全ガイドで詳しく解説しています。
よくある質問
Q
BtoB-ECとは何ですか?
+
Q
BtoB-ECとBtoC-ECの違いは何ですか?
+
Q
BtoB-ECはどんな企業が導入すべきですか?
+
BtoB-ECについて詳しく知りたい方へ
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投稿者プロフィール

- CEO
- 株式会社サンクユー 代表取締役CEO。
基幹システムとECをつなぎ、受発注業務の最適化を支援する専門家。
関西大学卒業後、東証プライム上場のゼネコンにて人事総務を経験。
その後システムベンダーへ転職し、IBM AS/400環境における金融・物流・販売管理・経理・人事など、企業の基幹業務を支えるシステム開発に従事する。
プログラマからプロジェクトマネージャーまでを経験し、台湾・台北駐在として銀行システム構築プロジェクトにも参画。
この経験を通じて、「システムの質は要件定義の質に比例する」という思想を確立。
業務理解を起点としたシステム設計を強みとする。
その後、クレジット決済代行会社にて、決済システムの再構築や銀行連携、ECサイト構築を担当。
あわせて組織改革にも携わり、20名から60名規模への組織拡大を実現(退任時:常務取締役)。
2008年に株式会社サンクユーを創業、2010年に法人化。
現在は、基幹システムとECの両領域に精通した知見を活かし、BtoB企業における受発注業務のデジタル化・効率化を支援。
特に、FAX・電話・メールなどアナログ業務のEC化や、基幹システムとの連携を前提とした業務設計を得意とする。
単なるECサイト構築にとどまらず、業務フローの整理・要件定義・システム設計まで一貫して関与し、「現場で使われる仕組み」を実現することを重視している。
NTTレゾナント「goo Search Solution」にてEC関連コラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
■趣味・関心領域
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機動戦士ガンダム(富野由悠季)
ベルセルク / 頭文字D / 進撃の巨人 / ジョジョの奇妙な冒険 / あしたのジョー
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LOST / Game of Thrones / FRINGE / The Mentalist
上岡龍太郎 / ダウンタウン








