EC-CUBEの受注確認、毎回詳細画面を開いていませんか?一覧画面だけで確認できる受注一覧のカスタマイズ

EC-CUBEの受注確認、毎回詳細画面を開いていませんか?一覧画面だけで確認できる受注一覧のカスタマイズEC-CUBE
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この記事でわかること
EC-CUBEの受注確認で、商品や会員の注意事項を見るたびに詳細画面を開いていませんか。受注一覧に商品メモ・会員メモを表示すれば、一覧のまま確認でき、詳細画面への往復や確認漏れを減らせます。受注業務を効率化するカスタマイズと、その背景にある「一覧画面の情報設計」という考え方を解説します。

堀川 治(株式会社サンクユー 代表取締役)
受注一覧には、配送方法やステータスなど「標準で決められた項目」が並びます。でも、現場が本当に見たい「この注文の注意点」は並んでいないことがあります。管理画面は、標準のまま使うものではなく、現場の業務に合わせて育てるものだと考えています。

EC-CUBEで受注を確認するとき、商品や注文者の注意事項を見るために、注文を一つずつ開いていませんか。「この商品は特別な梱包が必要」「この取引先は時間指定がある」——こうした情報は、詳細画面を開かないと確認できないことがほとんどです。件数が多い日ほど、この「開いて、確認して、戻る」の繰り返しが積み重なります。この記事では、その手間を減らす受注一覧のカスタマイズと、その背景にある考え方をご紹介します。

標準の受注一覧では、注意事項が「見えない」

EC-CUBEの標準の受注一覧には、受注番号・注文者・支払方法・ステータスなどが並びます。日々の受注管理には十分な項目です。ただ、実際の出荷業務では、それだけでは足りない場面があります。

たとえば、商品ごとの「取扱注意」や、取引先ごとの「特別な対応」。EC-CUBEには、商品や会員に対してショップ用のメモを残せる機能がありますが、このメモは受注一覧には表示されません。確認するには、注文の詳細画面を開く必要があります。

結果として、受注担当者は「一覧で気になる注文を見つける → 詳細を開く → メモを確認する → 一覧に戻る → 次の注文を開く」という往復を繰り返すことになります。件数が増えるほど、この往復は無視できない負担になり、確認そのものを飛ばしてしまえば、出荷ミスや対応漏れにつながります。

現場が一番見たい情報を、受注一覧に表示する

解決策は、その現場が一番見たい情報を、受注一覧にそのまま表示することです。今回は、商品のショップ用メモと会員のショップ用メモを一覧に表示するカスタマイズを行いました。詳細画面を開かなくても、一覧を見るだけで注文ごとの注意事項が把握できます。

下の図は、標準の受注一覧と、カスタマイズ後の受注一覧を比べたイメージです。

標準の受注一覧

メモは一覧に出ず、詳細画面を開く必要がある

ダミー商事未出荷
詳細を開く
サンプル工業未出荷
詳細を開く
テスト物産未出荷
詳細を開く

商品や会員の注意事項を確認するには、注文ごとに「詳細を開く → 確認 → 一覧に戻る」を繰り返す必要があります。

カスタマイズで一覧に表示

改善後の受注一覧

商品・会員のメモを一覧にそのまま表示

ダミー商事未出荷
商品メモ:割れ物・緩衝材必須
会員メモ:時間指定あり
サンプル工業未出荷
会員メモ:掛売・請求書同梱
テスト物産未出荷
商品メモ:受注生産・納期確認

一覧を見るだけで、商品・会員の注意事項を把握できます。メモ確認のための画面往復を減らせるため、確認漏れや出荷ミスの防止につながります。

※画面はイメージです。表示内容はダミーデータです。

商品メモには「割れ物なので緩衝材が必要」「受注生産のため納期確認が必要」など、会員メモには「掛売で請求書を同梱」「配送に時間指定がある」など、現場で必要な申し送りをそのまま表示できます。メモが登録されていない注文では、余計な表示が出ないように制御します。

自社の受注一覧にも、必要な情報を表示したい。

「この項目が一覧にあれば確認が楽になる」という要望があれば、受注一覧のカスタマイズをご相談いただけます。受注一覧だけでなく、管理画面全体の改善もお手伝いします。現状の受注業務を伺うところから始めます。

受注一覧・管理画面の改善を相談する

一覧だけで判断できると、何が変わるか

受注一覧にメモが表示されると、受注担当者は詳細画面を開かずに、一覧のまま注文ごとの注意事項を判断できます。メモ確認のために「開いて、確認して、戻る」を繰り返す手間が減り、確認そのものを飛ばしてしまうリスクも下がります。

特に効果が出やすいのは、次のような現場です。

  • 1日に多くの受注を確認する(往復の回数がそのまま負担になる)
  • 取扱注意の商品が多い(梱包・同梱の申し送りが多い)
  • 取引先ごとに対応が異なる(掛売・時間指定・特別対応などが混在する)

一覧で完結できることは、単なる時短ではありません。見落としを構造的に減らすことにつながります。人が「開いて確認する」手順に頼っている限り、忙しい日には確認が飛びます。最初から一覧に出ていれば、確認は自然に行われます。

「管理画面は、現場に合わせて育てる」という考え方

今回のカスタマイズの本質は、「メモを表示する」という機能そのものではありません。受注一覧に、その現場が一番見たい情報を並べるという、情報設計の話です。

標準の受注一覧には、あらかじめ決められた項目が並んでいます。それは多くの店舗にとって妥当な初期設定ですが、業務によっては「一番見たい情報」が並んでいないことがあります。ある現場では商品の取扱注意が重要で、別の現場では送り状番号や基幹システムの連携状況が重要かもしれません。

私たちは、管理画面を標準のまま使うものではなく、現場の業務に合わせて育てるものだと考えています。毎日使う画面だからこそ、そこに必要な情報が並んでいるかどうかで、業務の負担は大きく変わります。

こんな受注業務に向いています

  • 受注確認のたびに、詳細画面を何度も開いている
  • 商品や取引先ごとの申し送りが多く、確認漏れを防ぎたい
  • BtoBで、取引先ごとに対応(掛売・時間指定・特別梱包など)が異なる
  • 受注件数が多く、出荷前の確認作業を効率化したい
  • EC-CUBEの管理画面を、自社の運用に合わせて改善したい

よくある質問

受注一覧へのメモ表示は、EC-CUBEの標準機能でできますか?

標準の受注一覧には、商品・会員のショップ用メモは表示されません。一覧に表示するには、受注一覧画面のカスタマイズが必要です。

商品メモと会員メモの両方を表示できますか?

はい。注文に含まれる商品のショップ用メモと、注文者(会員)のショップ用メモの両方を、受注一覧に表示できます。どちらか一方だけの表示も可能です。

メモが登録されていない注文は、どう表示されますか?

メモがない注文では、余計な表示が出ないように制御します。メモがある注文だけ、注意事項が表示される形にできます。

すでに運用中のEC-CUBEサイトにも、後から追加できますか?

可能です。稼働中のサイトに対して、受注一覧のカスタマイズとして追加できます。現在のバージョンや構成を確認した上で、影響のない形で実装します。

メモ以外の情報も、受注一覧に表示できますか?

できます。送り状番号、基幹システムの連携状況、出荷に関する注意など、その現場で「一覧にあると便利な情報」に合わせてカスタマイズできます。まずは、どの情報を一覧で見たいかを伺うところから始めます。

どのEC-CUBEバージョンでも対応できますか?

バージョンによって実装方法は異なります。まずは現在のEC-CUBEのバージョンを確認したうえで、影響のない形でご提案します。

まとめ

EC-CUBEの受注一覧に商品メモ・会員メモを表示すると、詳細画面を開かずに、一覧のまま注文ごとの注意事項を確認できます。メモ確認のために詳細画面を開く手間を減らせるため、確認漏れや出荷ミスの防止につながります。

そして、その本質は「一覧画面に、現場が一番見たい情報を並べる」という情報設計です。私たちは、機能を追加することよりも、毎日使う画面だからこそ現場の数秒を減らす改善を大切にしています。受注業務でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

受注一覧に「一番見たい情報」を並べたい方へ。

現在の受注業務を伺い、どの情報を一覧に表示すれば楽になるかをご提案します。EC-CUBEの管理画面を、自社の運用に合わせて改善しませんか。

受注業務の改善を相談する

投稿者プロフィール

Nakamura
サンクユーのEC-CUBE担当。15年以上にわたりEC-CUBE開発に従事し、2系・3系・4系すべてに精通。難易度の高いカスタマイズや、他社構築サイトの改修・再設計も多数対応しています。

Javaでの業務システム開発を起点に、PHP・Perl・フロントエンド・CMSまで横断的に対応。基幹システム連携や業務フローを踏まえた設計を得意とし、複雑な要件にも柔軟に対応可能です。

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