はじめに:Shopifyの「そのお悩み」、限界のサインかもしれません
「月々のアプリ代や手数料が思ったより高い…」
「日本特有の商習慣に合わせたカスタマイズができず、手作業で対応している…」
「BtoB取引が増えてきたが、顧客ごとの価格設定が複雑で対応しきれない…」
世界No.1シェアを誇るShopifyは、手軽にECサイトを始められる素晴らしいプラットフォームです。
しかし、事業が成長し、独自の販売戦略を展開しようとすると、こうした「Shopifyの壁」に直面する事業者が増えているのも事実です。
もし、あなたが上記のような課題を感じているなら、それはプラットフォームの「乗り換え」を検討すべきサインかもしれません。
そして、その有力な選択肢となるのが、国産オープンソースECプラットフォーム「EC-CUBE」です。
この記事では、数多くのECサイト移行を支援してきた専門家の視点から、ShopifyからEC-CUBEへの移行を検討しているあなたのために、以下の点を網羅的に解説します。
- ShopifyとEC-CUBEの根本的な違い
- 移行によって得られる具体的なメリットと、知っておくべき注意点
- 失敗しないための移行手順、期間、そして気になる費用
- 実際に移行を成功させた企業の事例
この記事を読み終える頃には、「自社は移行すべきか」が明確になり、成功への具体的な道筋が見えているはずです。
ShopifyとEC-CUBE、何が違う?5つの軸で徹底比較
「結局、どっちが自社に合っているの?」その疑問に答えるため、5つの重要な軸で両者を比較しました。
比較軸 | Shopify | EC-CUBE |
---|---|---|
コンセプト | SaaS型(クラウドサービス) | オープンソース型(自己所有) |
カスタマイズ性 | △:テーマやアプリの範囲内に限定 | ◎:ソースコードレベルで自由に開発可能 |
コスト構造 | 月額費用+アプリ代+取引手数料 | 初期開発費+サーバー代(月額無料) |
日本の商習慣 | △:アプリで一部対応可能だが限界も | ◎:標準機能で請求書払いや複雑な配送に対応 |
所有権 | △:プラットフォームに依存(データは自社) | ◎:システムもデータも完全に自社資産 |
簡単に言えば、「手軽さとスピード感で始めるならShopify」、「事業の成長に合わせて独自仕様の城を築きたいならEC-CUBE」となります。
事業フェーズの変化に伴い、ShopifyからEC-CUBEへの移行を検討するのは、ごく自然な流れと言えるでしょう。
メリットだけじゃない!ShopifyからEC-CUBEへ移行する5つの理由
なぜ多くの事業者がShopifyからEC-CUBEへの移行を決断するのでしょうか。
それは、Shopifyでは得られなかった具体的なメリットがあるからです。
圧倒的なカスタマイズ性で「やりたい」を実現
Shopifyではアプリの組み合わせで機能を追加しますが、「この部分だけ、こう変えたい」という細かな要望には応えられません。
EC-CUBEなら、以下のような独自要件を自由に実装できます。
- BtoB対応: 顧客ランク別の卸価格設定、見積もり機能、承認フローの実装
- 特殊な販売方法: 定期購入(サブスク)の詳細な設定、予約販売、ロット販売
- 業務効率化: 基幹システムとのAPI連携、独自の帳票出力機能
日本の複雑な商習慣に完全対応
請求書払いや掛け払い、細かな温度帯別の配送設定、のし・ラッピングへの対応など、日本のECサイトに求められる機能は多岐にわたります。
EC-CUBEは国産プラットフォームとして、これらの商習慣に標準で、あるいは簡単なカスタマイズで対応できるのが最大の強みです。
長期的に見て、ランニングコストを大幅に削減
「Shopifyの手数料が高い」と感じていませんか?事業規模が大きくなるほど、アプリの月額費用や取引手数料は重くのしかかります。
EC-CUBEは初期投資こそ必要ですが、月額利用料や取引手数料はゼロです。
サーバー代だけで運営できるため、5年、10年と長期的な視点で見れば、トータルコストを大幅に抑えることが可能です。
顧客・購買データを「自社の資産」として完全に所有
Shopifyもデータのエクスポートは可能ですが、プラットフォームの制約下にあることに変わりはありません。
EC-CUBEは、システム自体を自社サーバーで管理するため、顧客情報や購買履歴といった貴重なデータを完全に自社の資産として保有・活用できます。
これにより、外部CRMツールとの高度な連携や、独自のデータ分析基盤の構築も自由自在です。
SEOの自由度が高く、戦略的な施策が可能に
ShopifyのSEO設定はシンプルで分かりやすい反面、URL構造の変更など、技術的な部分での制約があります。
EC-CUBEなら、URLの正規化、構造化データの実装、表示速度のチューニングといった高度なSEO施策を、ソースコードレベルで最適化できます。
「自社のこの特殊な要件、EC-CUBEで実現できる?」
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移行を検討すべきタイミングは?【かんたんセルフチェック】
一つでも当てはまったら、移行を具体的に検討するタイミングかもしれません。
- Shopifyの月額費用(アプリ代含む)が10万円を超えている
- 手作業での受注処理や顧客対応に限界を感じている
- BtoB取引や卸売の比率が高まってきた
- 基幹システムや外部倉庫システムと連携させたい
- 顧客データを活用したCRM施策を本格化させたい
- サイトのデザインやUI/UXを、もっと自由に改善したい
失敗しない!ShopifyからEC-CUBEへの移行手順と注意点
移行は大きなプロジェクトです。しかし、正しい手順と注意点を押さえれば、必ず成功に導けます。
【移行の全体像(目安期間:3ヶ月〜6ヶ月)】
- 要件定義・計画(1ヶ月): なぜ移行するのか?必須機能は何か?を明確にし、予算とスケジュールを策定します。この工程が最も重要です。
- 設計・開発(1〜3ヶ月): サーバー構築、EC-CUBEのインストール、デザイン制作、機能開発を行います。
- データ移行(1〜2週間): 商品、顧客、注文件数のデータをShopifyから抽出し、EC-CUBEの形式に合わせて移行します。データの整合性を保つ専門技術が必要です。
- テスト・検証(2〜4週間): 全ての機能が正しく動作するか、表示崩れがないかなどを入念にチェックします。
- 公開・SEO対策(1週間): サイトを公開します。同時に、検索順位を落とさないよう、旧URLから新URLへの301リダイレクト設定などを確実に行います。
【最大の注意点:データ移行とSEO】
自社での移行で最も失敗が多いのが、この2点です。
- データ移行の罠: 「顧客のパスワードが引き継げない」「過去の注文履歴が文字化けした」といったトラブルは頻発します。安全な移行には専門的なスクリプト開発が不可欠です。
- SEOへの影響: URL設計を誤ると、今まで積み上げてきた検索順位がリセットされ、売上が激減するリスクがあります。ページの評価を正しく引き継ぐ「301リダイレクト」は必須作業です。
これらのリスクを回避するためにも、経験豊富な専門パートナーと組むことを強く推奨します。
気になる移行費用は?規模別の相場観
EC-CUBEへの移行費用は、要件によって大きく変動しますが、一般的な相場観は以下の通りです。
- 小規模(〜500万円):基本的なデザインと機能をEC-CUBEに移行。カスタマイズは最小限。
- 中規模(500万〜1,500万円):オリジナルデザインを制作し、基幹システム連携やBtoB機能など、独自のカスタマイズを複数実装。
- 大規模(1,500万円〜):フルスクラッチに近い大規模な開発。複数倉庫との連携や、高度なCRM連携などを含む。
Shopifyのランニングコストと比較し、何年で初期投資を回収できるかという視点で投資対効果を判断することが重要です。
【事例紹介】EC-CUBE移行でビジネスがこう変わった!
事例1:卸売業A社
- 課題: Shopifyでは顧客ごとの複雑な価格設定ができず、受注後に手動で金額を修正。管理が煩雑化していた。
- 移行後: EC-CUBEで顧客ランクに応じた価格自動設定機能を実装。受注処理にかかる時間が50%削減され、担当者は本来の営業活動に集中できるようになった。
事例2:製造業B社
- 課題: 機能追加のたびにShopifyアプリが増え、月額費用が20万円以上に。コストパフォーマンスに疑問を感じていた。
- 移行後: 必要な機能をEC-CUBEで独自開発。月々の固定費はサーバー代のみになり、ランニングコストを70%以上削減。削減分をマーケティング予算に回し、売上は前年比130%を達成。
まとめ:EC-CUBEへの移行は、守りではなく「攻め」の経営判断
ShopifyからEC-CUBEへの移行は、単なるコスト削減やシステム変更ではありません。それは、事業の成長に合わせてECサイトを最適化し、顧客データを自社の資産として活用していくための「戦略的な進化」です。
これまでShopifyの制約の中で諦めていた施策や、非効率な手作業をなくし、ビジネスを次のステージへ進めるための投資、それがEC-CUBEへの移行の本質です。
弊社では、これまで数多くのShopifyからEC-CUBEへの移行プロジェクトを成功に導いてまいりました。
- 安全・確実なデータ移行
- 売上を落とさない緻密なSEO対策
- 貴社の業務にフィットする最適なシステム連携
これら全てを、ワンストップでご提供します。
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投稿者プロフィール
- CEO
- 関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。
システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。
その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)
2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。
クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
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