ワークマンが楽天から撤退のニュースから楽天の送料無料サービスを考える

楽天の送料無料サービスが独禁法違反の疑いがあるとして公正取引委員会が立ち入り検査を行なったことから自社ECサイトの重要性を考えるECサイト構築・運営
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今一番アツいワークマン

ワークマンと言えば、今一番アツいアパレルメーカーではないでしょうか?
ワークマンがアパレルメーカー?と思った人は以前からワークマンをご存知の方でしょうし、違和感を感じなかった人は最近ワークマンを知った方なのではないでしょうか。

ワークマンはその名の通り、作業服(ワーキングウエア)の専門店チェーンです。
昨今のカジュアルブームに乗るべく、おしゃれな服を発売したら大ヒット。
安価で機能的な服を作るのが得意だった会社ですが、デザイン性を取り入れることで世間一般広く受け入れらました。
以前テレビで観ましたが老若男女が店内に溢れていました。

ワークマンが楽天から撤退

先日、ワークマンが楽天から撤退することがニュースになりました。
ワークマンが楽天撤退 通販サイト、来月末「送料無料」受け :日本経済新聞

撤退の理由としては、ワークマンが3月からリニューアルする自社サイトの販売強化を行うことと、楽天が3月から送料無料を強いたことが考えられています。
一般的には後者が撤退の理由と見られています。

楽天の送料無料サービスとは?

楽天の送料無料施策とはどんな内容なのか?

それは、2020年3月18日から総額3,980円以上を購入した場合に送料が無料になる「送料無料ライン」が導入されるというものです。

楽天ユーザにとっては嬉しいサービスですよね。

楽天にとっても、平均購入単価を底上げできるので期待しているのだと思います。

一方、出店店舗は?と言うと、3,980円以上の注文の場合に送料が無料になる訳ですが、実際には店舗が配送業者に配送を依頼する際は送料が発生します。
この送料無料は、発生した送料を店舗が負担することで実現するものです。

これは出店店舗にとってはかなりの負担になります。
ですから、ワークマンだけではなく楽天から撤退する店舗が増えると予想されています。

配送料はショップの利益を圧迫する

配送料は商品のサイズによって決まります。
2020年1月29時点のヤマト運輸の配送料は以下となっています。
関東・関西区間、現金支払いの場合。

  • ネコポス:385円
  • 宅急便コンパクト:660円
  • 60サイズ:1,040円
  • 80サイズ:1,260円
  • 100サイズ:1,500円
  • 120サイズ:1,720円
  • 140サイズ:1,960円
  • 160サイズ:2,180円

楽天の送料無料の条件、注文額3,980円以上ですが、3,980円の売り上げのうち利益てどれくらいでしょう?
商材によって変わるでしょうが、

  • 利益率10%だと398円
  • 利益率20%だと796円
  • 利益率30%だと1,194円
  • 利益率40%だと1,592円
  • 利益率50%だと1,990円
  • 利益率60%だと2,388円

こんな感じですが、利益率20%や30%が一番多いと思います。

利益率30%だとしても1,194円です。
そこから配送料を差し引くので、上記のヤマト配送料を見ると宅急便コンパクトに収まる商品でやっと534円が残ります。

これキツくないですか?

こうやって見ると楽天から撤退するショップが急増すると言われていることが理解できると思います。

たかが送料されど送料。
自社内で管理できるものは努力次第でコストを削減することができます。
しかし、配送料のように自社ではどうしようもない外部要因はECサイト運営に大きく影響します。

今回の楽天の送料無料サービスがどのような影響を及ぼすのか、興味を持って見たいと思います。

投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWA
OSAMU HORIKAWACEO
株式会社サンクユー 代表取締役CEO。
基幹システムとECをつなぎ、受発注業務の最適化を支援する専門家。

関西大学卒業後、東証プライム上場のゼネコンにて人事総務を経験。
その後システムベンダーへ転職し、IBM AS/400環境における金融・物流・販売管理・経理・人事など、企業の基幹業務を支えるシステム開発に従事する。
プログラマからプロジェクトマネージャーまでを経験し、台湾・台北駐在として銀行システム構築プロジェクトにも参画。

この経験を通じて、「システムの質は要件定義の質に比例する」という思想を確立。
業務理解を起点としたシステム設計を強みとする。

その後、クレジット決済代行会社にて、決済システムの再構築や銀行連携、ECサイト構築を担当。
あわせて組織改革にも携わり、20名から60名規模への組織拡大を実現(退任時:常務取締役)。

2008年に株式会社サンクユーを創業、2010年に法人化。
現在は、基幹システムとECの両領域に精通した知見を活かし、BtoB企業における受発注業務のデジタル化・効率化を支援。
特に、FAX・電話・メールなどアナログ業務のEC化や、基幹システムとの連携を前提とした業務設計を得意とする。

単なるECサイト構築にとどまらず、業務フローの整理・要件定義・システム設計まで一貫して関与し、「現場で使われる仕組み」を実現することを重視している。

NTTレゾナント「goo Search Solution」にてEC関連コラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution

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