ECサイトへの3Dセキュア2.0導入義務化。EC-CUBEへの導入方法をお教えします。

ECサイトへの3Dセキュア2.0導入義務化。EC-CUBEへの導入方法をお教えします。EC-CUBE
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3Dセキュアとは

3Dセキュア(本人認証サービス)とは、ネットショッピングでクレジットカード決済を行う際に、クレジットカードのセキュリティコード(PINコード)の他に、本人認証パスワードを入力することでクレカの不正利用を防ぐサービスです。

クレジットカード情報を入力し注文を完了させようとすると、パスワードだけ入力する画面が表示されることがあるかと思います。
それが3Dセキュア(本人認証サービス)です。

昨今のクレジットカード利用状況

クレジットカード払いの利用率

総務省の令和3年版「情報通信白書」によると、ネットショッピングで利用する決済方法の内、クレジットカード払いが79.8%を占めています
総務省|令和3年版 情報通信白書
ちなみに、クレジットカード以外の支払方法のシェアは以下の通りです。
・コンビニエンスストアでの支払い:38.8%
・代金引換:26.2%
・銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替:23.9%

クレジットカード不正利用

クレジットカード払いのシェアが拡大する一方、クレジットカードの不正利用も増えています。
社団法人日本クレジット協会が2024年3月に発表した「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、クレジットカード不正利用被害額は2014年113.9億円だったのが、2023年は540.9億円と約5倍に増大しています。

クレジットカード不正利用被害の発生状況|社団法人日本クレジット協会
※クリックするとPDFがダウンロードされます。ご注意ください。

3Dセキュアのメリットとデメリット

3Dセキュアのメリットとデメリットをご説明します。

3Dセキュアのメリット

3Dセキュアのメリットは、安全性の高いECサイトを顧客に提供することができます。
3Dセキュアを導入しているECサイトはセキュリティが高い為、ECサイト利用者からは信頼を得られます。

もう一つのメリットとして、チャージバックを防ぐことができます。
チャージバックとは、クレカ不正利用が発生した際にカード会社が加盟店(ここではECサイト事業者)に対して支払いを拒否したり、支払い済みの場合は返金を求めることです。
チャージバックはECサイトにクレジットカードの不正利用額を負担させ、売上や利益を奪うカード会社に優位なルールです。
3Dセキュア導入でぜひ防いでください。

3Dセキュアのデメリット

3Dセキュアにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
通常のカード決済とは異なり、本人認証の手間が増えます。
注文フローに手間が増えることはサイトを離脱するユーザーが増えますので、コンバージョン率の低下(注文率の低下)に繋がります。(いわゆるカゴ落ちが発生します)
また、何らかの理由で本人認証がエラーになる恐れもあります。
例えば、ユーザーが本人認証パスワードを忘れている場合は、注文を完了することができません。
この場合も注文率低下に繋がります。

このように、3DセキュアはECサイトのセキュリティを強化するメリットはあるものの、悪いユーザビリティによって注文率低下を招きます。

3Dセキュア1.0と2.0の違いは?

3セキュアの1.0と2.0にはどのような違いがあるのか。
1.0よりも2.0がセキュリティが強まりました。
SMSやアプリを使用したワンタイムパスワードが導入されました。
その為、1.0のようにパスワードを失念して注文を完了できないことはありません。

また、1.0はすべてのユーザーに対して本人認証が求められましたが、2.0は不正利用の疑いがあると判断されたユーザーのみに本人認証が求められます
その為、1.0よりもカゴ落ちを防ぐことができます。(注文率の改善)

ECサイトへの3Dセキュア2.0導入が義務化される

経済産業省は、原則、全てのEC加盟店は、2025年3月末までにEMV3-Dセキュアの導入を求めることを決定致しました。
これにより、ECサイトは2025年3月31日までに3Dセキュア2.0の導入を義務付けられました。
クレジットカード・セキュリティガイドライン【4.0版】が改訂されました|経済産業省

3Dセキュア2.0導入には、システムの改修やクレジット決済プログラムの改修・アップデートが必要となります。
未導入のECサイト様はお早めに検討を進めてください。

EC-CUBEに3Dセキュア2.0を導入するには

EC-CUBEに3Dセキュア2.0を導入することは可能です。
決済モジュールのバージョンアップで対応できる場合もございますし、決済モジュールを改修して対応できる場合もございます。

実例として、ある決済代行会社の決済プラグインをアップデートしたところ、CSV項目が追加になっておりCSV出力機能を改修する必要がありました。
アップデート作業に加えて、何らかの改修が発生する可能性がありますので、お早めにご検討を進めてください。

ご利用のEC-CUBEのバージョン、および決済代行サービスによって対応が変わります。
お気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWA
OSAMU HORIKAWACEO
株式会社サンクユー 代表取締役CEO。
基幹システムとECをつなぎ、受発注業務の最適化を支援する専門家。

関西大学卒業後、東証プライム上場のゼネコンにて人事総務を経験。
その後システムベンダーへ転職し、IBM AS/400環境における金融・物流・販売管理・経理・人事など、企業の基幹業務を支えるシステム開発に従事する。
プログラマからプロジェクトマネージャーまでを経験し、台湾・台北駐在として銀行システム構築プロジェクトにも参画。

この経験を通じて、「システムの質は要件定義の質に比例する」という思想を確立。
業務理解を起点としたシステム設計を強みとする。

その後、クレジット決済代行会社にて、決済システムの再構築や銀行連携、ECサイト構築を担当。
あわせて組織改革にも携わり、20名から60名規模への組織拡大を実現(退任時:常務取締役)。

2008年に株式会社サンクユーを創業、2010年に法人化。
現在は、基幹システムとECの両領域に精通した知見を活かし、BtoB企業における受発注業務のデジタル化・効率化を支援。
特に、FAX・電話・メールなどアナログ業務のEC化や、基幹システムとの連携を前提とした業務設計を得意とする。

単なるECサイト構築にとどまらず、業務フローの整理・要件定義・システム設計まで一貫して関与し、「現場で使われる仕組み」を実現することを重視している。

NTTレゾナント「goo Search Solution」にてEC関連コラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution

■趣味・関心領域
BMW / WRC / ロードバイク / RIZIN / UFC / 大相撲
David Bowie / blur / MUSE / The Rolling Stones / XTC
機動戦士ガンダム(富野由悠季)
ベルセルク / 頭文字D / 進撃の巨人 / ジョジョの奇妙な冒険 / あしたのジョー
Mission: Impossible / Memento / ワイルド・スピード / ソナチネ
LOST / Game of Thrones / FRINGE / The Mentalist
上岡龍太郎 / ダウンタウン

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