EC-CUBEの納品書をカスタマイズするには?項目追加・金額非表示・取引先別対応

EC-CUBEで納品書をカスタマイズするには?よくある要望と対応方法を解説EC-CUBE
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EC-CUBEの納品書は、ロゴやレイアウトの変更、独自項目の追加、取引先別の出し分けなどを検討できます。
ただし、対応方法は現在のバージョン、導入済みプラグイン、表示したい情報の保存状況によって変わります。

まずは標準の出力画面で対応できるかを確認し、足りない部分をプラグインや個別カスタマイズで補いましょう。
この記事では、EC-CUBE4系の納品書について、変更内容ごとの考え方と、制作会社へ相談する際の確認事項を解説します。

最初に標準の納品書出力を確認する

EC-CUBE4には、受注一覧から納品書を出力する機能があります。
公式マニュアルでは、対象の納品書出力アイコンから画面を開き、必要事項を入力・編集して作成する流れが案内されています。

参考:EC-CUBE公式「受注管理>受注一覧」の納品書出力

変更したい内容が出力画面の入力項目に含まれていれば、開発せずに対応できる場合があります。
一方、項目の追加や配置の変更、注文データからの自動転記などは、別の対応が必要になることがあります。

現在の環境で一度出力し、変更したい箇所を書き込んだ見本を用意すると、必要な作業を整理しやすくなります。
画面や帳票の内容は、バージョンや既存の改修によって異なるため、実際に使用している環境で確認してください。

納品書でよくある変更と、確認するポイント

変更したいこと確認するポイント
ロゴ・固定文言・余白を変える使用する画像、印刷サイズ、長い文字や複数ページへの対応
品番・JANコード・得意先コードを追加する情報の保存場所、注文時点の値か現在の値か
担当者名や注文時の備考を表示する誰がいつ入力するか、社外へ出してよい内容か
金額を非表示にする対象となる注文、単価・小計・送料・税額などの非表示範囲
取引先別に帳票を切り替える切り替え条件、未設定時の形式、手動選択の要否
出荷先・出荷回ごとに発行する帳票に含める商品と数量、受注全体との対応関係

ロゴ・レイアウトの変更

会社ロゴや連絡先を整えたり、明細を読みやすくしたりする変更です。
見本を作る際は、商品が1件の注文だけでなく、多数の商品がある注文も用意しましょう。

長い商品名、長い会社名、複数行の住所が入った場合に、文字が重ならないかを確認します。
PDF上での見え方に加えて、実際に使うプリンターで印刷した状態も確認することが大切です。

品番・JANコード・取引先指定番号の追加

追加項目は、どこから情報を取得するかを決めます。
例えば、自社の品番と取引先側の商品番号が異なる場合は、取引先と商品を組み合わせた対応表が必要になることがあります。

また、商品情報を変更した後に過去の納品書を再発行するケースも考えましょう。
注文時の品番を残すのか、現在の品番を表示するのかによって、保存方法や出力処理が変わります。
必要な情報が保存されていない場合は、入力・保存の仕組みも改修対象です。

金額を表示しない納品書

贈答品や、請求先と配送先が異なる取引などでは、同梱する納品書に金額を載せたくない場合があります。
この場合は、商品単価だけでなく、明細金額、合計、送料、手数料、値引き、税額など、隠す項目をそろえて決めます。

すべての注文を金額非表示にするのか、一部だけに適用するのかも重要です。
手動で選ぶ場合は選択ミスを防ぐ表示を、自動で切り替える場合は判定条件を確認しましょう。

標準機能・プラグイン・個別開発をどう選ぶ?

方法検討する場面確認事項
標準機能現在の出力画面で必要な内容を入力・編集できる毎回の手入力が運用上の負担にならないか
プラグイン既製品の帳票形式や機能で要件を満たせる対応版、既存改修との併用、必要な項目・条件への対応
個別カスタマイズ独自データ、取引先別ルール、外部連携などがある入力・保存・出力を含む範囲と、公開後の保守

帳票関連のプラグインも提供されていますが、製品名に「帳票」「納品書」とあっても、自社の指定様式に自由に変更できるとは限りません。
必要な項目と出力条件を製品の機能に照らして確認してください。

比較の例として、オーナーズストアの帳票出力プラグイン[EC-CUBE4.2/4.3]があります。
採用を決める際は、掲載されている対応バージョン・機能・提供条件を確認し、自社環境で検証します。

既存の納品書をすでに改修している場合は、その内容を引き継げるかも確認が必要です。
プラグインを追加すれば過去の改修がそのまま残るとは限りません。

BtoB-ECの納品書は、取引先と出荷のルールを決める

法人向けの受注サイトでは、注文する会社、請求先、商品を届ける拠点が異なることがあります。
誰に渡す納品書なのかを整理してから、宛名や表示項目を決めましょう。

例えば、次のような仕様を先に決めておくと、取引先が増えても管理しやすくなります。

  • 得意先ごとに帳票形式を登録するか、出力時に担当者が選ぶか
  • 取引先独自の品番や発注番号を、どこで管理するか
  • 配送先ごとに商品・数量を分けて表示するか
  • 一部の商品だけを先に出荷する場合、今回分と未出荷分をどう扱うか
  • 設定のない取引先に、どの形式を使うか

特定の取引先だけの例外なのか、今後も増える共通ルールなのかを区別すると、帳票の種類を必要以上に増やさずに済みます。
BtoBの全体像は、EC-CUBEでBtoB-ECを構築するための機能とカスタマイズでも解説しています。

再発行時に、どの時点の内容を出すか

納品書を再発行するとき、現在の受注データを読み直す方法と、発行時点の内容を保存して使う方法では、結果が異なる場合があります。

例えば、発行後に会社名や数量を修正した場合、再発行で修正内容を反映するのか、当初の内容を再現するのかを決める必要があります。
PDF形式で出力するだけで、発行時点の記録が自動的に保管されるわけではありません。

当初の帳票を残したい場合は、生成済みPDFや発行時点のデータを保存する仕組みを検討します。
再発行の表示、履歴、閲覧権限も、実際の運用に合わせて決めましょう。

カスタマイズ後に確認したいテスト

通常の注文だけでなく、次のような条件でも確認します。
実際に発生する注文パターンを運営担当者から共有してもらうと、確認漏れを減らせます。

  • 商品が1件の注文と、多数の商品を含む複数ページの注文
  • 長い商品名・会社名・住所、追加項目が空欄の注文
  • 送料・手数料・値引きがある注文、複数税率を含む注文
  • 複数の配送先や、出荷を分ける運用がある注文
  • 取引先別の切り替えと、金額非表示の対象・対象外
  • 受注内容を変更した後の再発行
  • 複数件をまとめて出力する場合の内容と処理時間

表示される金額・数量は、元の受注データと照合します。
社内向けのメモや管理情報が、取引先へ渡す帳票へ意図せず出ていないかも確認してください。

見積もりを相談するときに用意するもの

現在の納品書と、変更箇所を書き込んだ見本があると相談が具体的になります。
見本には実在する顧客の情報を使わず、サンプルの会社名・住所などに置き換えてください。

  • EC-CUBEのバージョンと、導入済みの帳票プラグイン
  • 追加・削除・変更したい項目と、その情報の保存場所
  • 利用する担当者と、帳票を渡す相手
  • 出力するタイミング、出力単位、取引先ごとの違い
  • 再発行・履歴保存の要否
  • 通常の件数、明細が多い場合の件数、希望時期

費用や期間は、見た目の変更量だけでは決まりません。
既存データを表示するだけか、新しい入力・保存・判定処理を追加するか、帳票形式がいくつあるか、テスト範囲はどこまでかで作業量が変わります。

見積もりでは、調査、実装、テスト、本番反映、公開後の対応がどこまで含まれるかを確認しましょう。
本体更新時の確認も必要になるため、EC-CUBE保守の対応範囲と合わせて整理しておくと運用を続けやすくなります。

EC-CUBEの納品書カスタマイズでよくある質問

納品書のレイアウト変更だけなら、簡単にできますか?

固定文言や配置の一部だけなら作業範囲を限定できる場合があります。
ただし、長い文字、複数ページ、既存改修への影響によって対応量が変わるため、見本と現在の環境を確認して判断します。

商品コードを追加するには開発が必要ですか?

まず、現在の帳票に必要なコードがすでに表示されているかを確認します。
表示がない場合や、自社のコードとは別に取引先指定の品番を出したい場合は、保存されている情報と出力方法を調べて対応を決めます。

マイページから納品書をダウンロードできるようにできますか?

追加機能として検討できます。
管理画面からの出力とは別に、本人の注文だけを取得できる権限確認、公開タイミング、キャンセル後の扱い、再発行ルールなどを設計する必要があります。

受注明細書や請求書も同じ対応で作れますか?

帳票の目的と必要な情報が異なるため、別々に要件を整理します。
納品書のタイトルを変えるだけで、希望する帳票の要件を満たすとは限りません。
月締めの集計や発行履歴などが必要なら、その処理も含めて検討します。

納品書の見本から、必要な改修を整理します

サンクユーでは、EC-CUBEの構築・カスタマイズ・保守についてご相談を承っています。
納品書については、「追加したい項目」「取引先ごとの違い」「現在手作業で補っていること」をお知らせください。

現在の帳票と変更したい見本を基に、標準機能やプラグインで対応できる範囲、個別開発が必要な範囲を検討します。

EC-CUBE構築・カスタマイズサービス
EC-CUBEの納品書カスタマイズを相談する

仕様情報の確認日:2026年9月21日。
標準機能の説明はEC-CUBE4公式管理・運用マニュアルを参照しています。
実際の対応は利用バージョンと改修状況を確認して判断します。

投稿者プロフィール

Nakamura
サンクユーのEC-CUBE担当。15年以上にわたりEC-CUBE開発に従事し、2系・3系・4系すべてに精通。難易度の高いカスタマイズや、他社構築サイトの改修・再設計も多数対応しています。

Javaでの業務システム開発を起点に、PHP・Perl・フロントエンド・CMSまで横断的に対応。基幹システム連携や業務フローを踏まえた設計を得意とし、複雑な要件にも柔軟に対応可能です。

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