クラウド版EC-CUBE「ec-cube.co」
オープンソースECシステムのEC-CUBEには、ダウンロード版とクラウド版があります。
ダウンロード版は自社で契約したサーバにインストールし使用します。
その為、サーバに関わる管理は自社で行う必要があります。
一方、クラウド版はクラウドECプラットフォームとしてEC-CUBEを利用することが可能です。
ec-cube.coがクラウド版EC-CUBEです。
ec-cube.coでは、EC-CUBEにチューニングされた構築環境が揃っており、面倒なメンテナンス・セキュリティ・サーバ保守にかかるコストとリソースを抑えることが可能です。
もちろん、EC-CUBEのプラグインは利用できますし、カスタマイズすることもできます。(一部制約があります)
開発元である株式会社イーシーキューブが提供しているサービスである点も安心して利用できるポイントです。
ec-cube.co反映作業
ec-cube.coは、ステージング環境(テスト環境)と本番環境が提供されおり、ソースはgit管理されています。
gitでコミットすることで各環境へソースが反映されます。
ec-cube.coに関するドキュメントは下記サイトに纏められています。
ec-cube.co – EC-CUBE 4 開発者向けドキュメントサイト
自身の備忘録として、ec-cube.coへの反映作業(フロー)を残しておきます。
準備作業
- PostgreSQL形式のDumpデータもしくはSQLファイルの作成
※Dumpデータの作成は、PostgreSQL 10 で構築する必要あり
※dumpコマンド:pg_dump -U PostgreSQL -Fc eccube_db > eccube_db.dump - dumpデータ作成時環境のAUTH_MAGICも用意
反映作業
- 作成したdumpデータをec-cube.coへ提供
※SQL実行はec-cube.coが行う - Customizeディレクトリ配下のソースコードをgitでpush
- 画像やcssを、コンテンツ管理 > ファイル管理よりアップロード
- 各種設定をC-CUBE管理画面より登録
- テンプレートをEC-CUBE管理画面より登録
留意事項
- gitレポジトリへソースコードをpushすればテーブルは自動で作成される
- ソースコードpush後、環境の再起動が実行され反映処理が行われる。
再起動時、generate:proxiesやschema:update等のコマンドが実行され、スキーマが更新される - cronはapp ディレクトリと同階層に .ec-cube.co ディレクトリを作成、その中に crontab というファイルを作成し設定する
- 実行可能なコマンドは bin/console のコマンドのみ
- バッチ処理の継続時間が30分までとの制約あり
- 時間はUTC
投稿者プロフィール
- サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。
実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。
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