複数のEC-CUBEで会員データを共有する

複数のEC-CUBEで会員データを共有する EC-CUBE
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既存ECサイトの会員向けに他サービスを提供する

先日、宅配ピザサイトをEC-CUBEで運営している企業様から、宅配ピザの会員向けに冷凍ピザを販売したいとご相談頂きました。
EC-CUBEを宅配サイト用に大幅にカスタマイズしていた為、宅配サイトに通販サイトを実装してしまうと、今後のメンテナンスが大変になりそうだと思いました。

宅配用の機能拡張と通販用の機能拡張はまったく異なるので、1つのシステムで運用するのはリスクがあると判断しました為、宅配サイトを新たにEC-CUBEで構築し、会員データを共通化することにしました。
こうすることで、宅配サイトで会員登録している方にそのまま通販サイトを利用して貰えます。
もちろん、通販サイトで会員登録した方にもそのまま宅配サイトを利用して貰えます。

複数ECサイトで共通の会員データを利用したい

このように、複数のECサイトを運営している際に、会員データを共有したいというご要望はよくあります。
1つのECサイトに会員登録しておけば、他のサイトでは会員登録する必要なしに会員として利用できる。
ECサイトを利用する際に初めの難所は会員登録ですので、会員登録作業が省けるのであれば、利用者にとってはかなり利便性がアップします。

1つのEC-CUBEで複数サイトを運営することも一つの手です。(カテゴリーごとに別サイトにする)
しかし、同一ドメイン配下で複数ECサイトを運営するのであれば問題ありませんが、異なるドメインで運営するとなると、ECサイトごとにEC-CUBEを構築する必要があります。
つまり、複数のEC-CUBEで会員データを共有する必要があります。

手段1:会員データを同期する

会員データを共有する方法として、会員データを同期することが考えられます。
いずれかのEC-CUBEで会員データが登録・更新・削除された際に、他のEC-CUBEの会員データを同期します。
同期処理を実装することで実現します。

手段2:1つの会員データを共有する

もう一つは、1つの会員データを共有することです。
あるEC-CUBEの会員データを他のEC-CUBEから参照し使うというものです。

今回ご相談頂いたピザ屋さんの場合、既にある宅配ピザサイトの会員データを通販サイトでも使いことにしました。
これで、宅配ピザサイトもしくは通販ピザサイトのいずれかで会員登録すれば、どちらのサイトも会員として利用できるようになりました。

もちろん、ポイントも共通化されますので、宅配ピザサイトと通販ピザサイトでポイントが溜まりますし、どちらでもポイントを利用することが可能です。

複数EC-CUBEで会員データを共有することで、会員登録せずに他サイトを利用できるようになります。
会員の利便性は向上しますので、複数ECサイトを運営されている企業様はぜひご検討ください。

投稿者プロフィール

Nakamura
サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。

実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。

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