BEAMSリニューアルは「コンテンツ+EC+ソーシャル」がポイント

BEAMS RENEWAL 2016 ECサイト構築・運営
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大学時代はよく利用していたビームス

昨日の2016月9月15にセレクトショップのビームス(BEAMS)の公式サイトがリニューアルされました。

ビームスは大学時代によく利用しました。
私の大学時代はラルフローレン(POLO RALPH LAUREN)に代表されるアメカジと、アニエスベー(agnès b.)のフレンチカジュアルが流行っていました。

大学時代はアメカジとフレンチカジュアル

私は学生時代からファッションが好きだったので、大学1、2年生(関西では回生と言いますが笑)はラルフローレンとビームス、3年からアニエスベーにはまりました。

ラルフローレンのポロシャツとボタンダウンシャツは何着も持っていました。
神戸には三ノ宮駅から元町駅まで通称「高架下」と呼ばれる高架商店街があります。線路下の商店街です。
老舗のタイガース・ブラザースに代表されるように、インポート物を扱うショップが多いです。
高架下に何店かお気に入りのショップがあったので、お気に入りショップでラルフローレンやアメカジのアイテムをよく買っていました。
当時、MA-1が爆発的に流行っていて、昨年2015年あたりからまたMA-1が流行っているのを見て、本当にファッションの流行って巡回することを実感しています。(おっさん!w)

たまに東京から神戸に帰省した際には必ず高架下には行きますが、以前よりも客足が少ないような気がして寂しいです。
で、ビームスはインポートものはもちろん、オリジナル商品を安価に販売していたので、学生にはありがたい存在でした。

アニエスベー愛用時期は全身アニエスベーでした。
アニエスベーには他を受け入れない個性がありましたので(今もある?)、全身アニエスベーにする方がコーディネートはバッチリ決まります。

社会人から30代前半まではモノトーンコーデのシックなスタイル

社会人になってから、A.P.C.が日本に出店しましたので、アニエスベーとA.P.C.のフレンチブランドに傾倒していました。
モノトーンコーデのシックなスタイリングばかりでした。
シックなスタイリングが原因かは不明ですが、当時は初対面の人に美容師と言われる確率80%でした(笑)

ちなみに、A.P.C.が関西上陸時は、大阪ではなく神戸に出店してました。
神戸っ子の私にとっては、とても嬉しかった記憶があります。

長らくフレンチ・ブランドを愛用していました。
所有していた服は、黒かグレーばっかりでした。
が、30歳を超えてから、モノトーンコーデが似合わなくなってきました。

何か違和感を感じたのです。

モノトーンコーデってシンプルで洗練されて、鋭利なイメージが好きだったのですが、年をとって肌のハリがなくなった自分とのギャップを感じるようになりました。
肌のハリがなくなったことによって鋭利さが欠けてしまって、ダサく感じてしまったのです(=それが違和感として感じた)。

今はイタリアファッション

モノトーンコーデに違和感が生じた後は、暫く試行錯誤の時期がありました。

そんな試行錯誤の末、出会ったのがイタリアファッションです。
イタリアファッションは配色が鮮やかです。
色が鮮やかと言っても決してビビッドな感じではなく、おっさんの肌に合った落ち着いた華やかさがあります。
歳を重ねたおっさんにはしっくりきますし、若々しく見えます。
おっさんが暗めの服を着ると、悲しいくらい全身おっさんになってしまうので、少しは明るめのアイテムを取り入れた方がよいと思います。

で、今も継続してイタリアファッションが好きです。

BEAMS公式サイト・リニューアルについて

さて、前置きが大変長くなりましたが、BEAMS公式サイト・リニューアルのことについて話しましょう。

約1週間前のリニューアル告知

私はビームスのメルマガを受け取ってるのですが、2016/9/9にリニューアルの告知がありました。
2016.9.15 BEAMS WEBSITE RENEWAL OPNE

ビームスのサイトはコーディネートの参考にする為、頻繁に訪れていました。
(RSSで最新情報を取得していますので、サイトが更新されたことはすぐに分かります。)
よく利用するサイトでしたので、どんなサイトに生まれ変わるのかワクワクドキドキ楽しみでした。

その一方、最近、リニューアルオープンの告知をしても、トラブルが発生して予定日時にオープンできないサイトも少なくありません。
ビームスほどの大規模サイトだから、少し不安がありましましたが、当日はトラブルもなくすんなりとオープンしたようです。
さすがビームス!
(これだけのサイトをすんなりオープンさせたサイト制作会社さんはすごく苦労されたと思います。どこの制作会社さんか知りませんが、ご苦労様でした。)

リニューアルオープンの告知に記載されていた総合的なウェブプラットフォーム

リニューアル告知のメールには、以下のようにありました。

BEAMS公式サイトが、直営のECサイト「BEAMS Online Shop」を統合し、総合的なウェブプラットフォームとしてリニューアルオープンします。
リニューアルを機に、全国のビームススタッフが日々のコーディネートやおすすめのモノやコトを、独自のウェブツールでリアルタイムに配信するコンテンツも加わります。
ビームスの多彩な情報を探しやすく、オンラインでもリアル店舗でも便利で快適なショッピングをお楽しみください!

簡単に言えば、公式サイトとECサイトが統合されて、総合的なWEBメディアになるってことです。

以前も、公式サイトとECサイトは別々に存在していたものの、かなり近い距離感でサイトが運営されていました。
それを更に強化しようということだろうと判断しました。

サイト・リニューアルの目玉は「タイムライン」?

実際にリニューアル後のサイトを見てみて特に気になったのが「タイムライン」です。
ビームス新サイト タイムライン

レーベルブログ、スタッフブログ、店舗ブログの記事を1つのタイムラインで表示しています。

リニューアル前からもブログはありましたが、それぞれ個別のブログで別ブログへの横断がしにくい構成になっていました。
それを解消する為に、タイムライン形式で見せるようにしたのでしょう。

そして、「タイムライン」というワードが普通に使えるようになったくらい、ソーシャルメディアが一般の方に浸透したという点は感慨深いものがあります。
これからは貴サイトでもタイムラインというワードを使っちゃいましょう。

タイムラインでは気になるスタッフやレーベル、店舗をフォローすることも可能です。

レーベルブログ、スタッフブログ、店舗ブログでコンテンツ(商品紹介、スタイリング紹介、スタッフ紹介)を充実させながら、フォロワーを増やす。
そして、魅力ある記事から商品購入ページへ送客する。という流れが実現されています。

以前からある流れではありますが、よりシームレスに(ユーザが違和感を感じることなく)ECサイトへ集客できるのが、リニューアル後のサイトです。

ちなみに、ブログには以下のような機能があります。

スタイリング

各スタッフご自慢のスタイリングを披露するページです。
ユーザは素敵なスタイリングを見ると、購買意欲が高まります。
しかも、単品アイテムではなく、思わず複数アイテムを購入してしまうので、購入単価は上がります。
もちろん、ユーザがスタイリングをフォローすることも可能です。
ビームス新サイト スタイリング

フォトログ

スタイリングまでのトータルな提案は行わないが、あるアイテムをクローズアップする為のページです。
イチオシのアイテムをオススメする際には活用できるページです。
スタイリングを披露するとなると発信者側の手間も掛かりますが、フォトログだと気軽に撮影してアップすることもできるでしょう。
ビームス新サイト フォトログ

ブログ

しっかりと情報を伝えたい場合には、やはりブログは有効です。
私も少し前までTwitterやInstagramが面白くて、ブログを蔑ろにしていましたが、情報や思いを正確に伝える為にはブログだなと思い、最近ブログを更新するようにしています。
(私の場合、文章を書くのが下手なので正確に情報・思いをお伝えできておりませんが。。。)
この先、ブログというメディアはなくならないとさえ思いますね。
ブログには普遍的な良さがあります。
ビームス新サイト ブログ

ビームスにはタレント・スタッフがたくさん揃っている

ビームスのスタッフさんは魅力的な方が多いです。

独自の解釈で流行を取り入れ、独特なスタイリングをされています。
イタリアで開催されるPittiでも世界中のカメラマンからスナップ写真を撮られていますね。

ちなみに、私が好きなビームス・スタッフは高田 朋佳さんです。
Brilla per il gustoのバイヤーです。
高田 朋佳さん
参考:https://www.beams.co.jp/staff/551/

コーディネート力が抜群。そして、崩しても清潔感が必ずあるスタイル。
そんな高田さんのスタイルがお気に入りです。

ちなみに、最近の高田さんは、足首を見せることで「ヌケ感」を出しています。
かつ、左足の裾を右足よりも少し短くして、パンツ丈の段差を作って、更に「ヌケ感」を演出しています。

もちろん、高田さんのインスタグラムはフォローしています。
高田 朋佳さんインスタグラム
参考:https://www.instagram.com/tomoyoshi_takada/

ビームスにはタレント・スタッフが揃っているから、個人を生かしたWEB戦略が可能?

で、ビームスはこのようなタレント(才能のある)スタッフが揃っているから、個人を生かしたWEB戦略が打ち出せるのでしょうか?

私はそうは思いません。
もちろん、タレント・スタッフがいれば集客しやすいのは確かでしょう。

しかし、商品を扱っている以上、売る側としてお客様に伝えたいことは山ほどあるはずです。
商品のいいところ、商品のメリット、成分、見た目、使い心地、使用方法、いろいろあります。
(場合によっては、商品のデメリットでさえ伝えることで、ショップに対して信頼をよせて貰え売上が上がる可能性もあります。)
それらを細かくサイトで発信することは大事だと思います。
レント・スタッフがいなくても、誰でもが発信できることです。

これからのECサイトは「コンテンツ+EC機能+ソーシャル」

今回のビームスのサイト・リニューアルを見て思ったことは、これからのECサイトは「コンテンツ+EC機能+ソーシャル」ということです。

  • コンテンツによって、お客様が欲している情報をしっかり発信することによって、商品への理解度が深まり、商品の購買意欲が高まります。
  • そして、ファンになったお客様はこんないい商品があるよと友達に拡散してくれます。
    より一層ファンは増え、サイトは活気付きます。
  • お客様に役立つコンテンツはGoogleにも評価され、Googleの検索結果で上位表示され、Google経由で更にお客様がサイトを訪れます。
    サイトはますます繁盛します。
  • でも、実は、今に始まったことではありません。
    以前から言われていることです。

    ビームスのサイト・リニューアルは、今まで「コンテンツ+EC機能+ソーシャル」でやってきて結果が出たから、更に「コンテンツ+EC機能+ソーシャル」を強化したに過ぎないのです。
    (強化したに過ぎないとは言っても、そう簡単なことではありませんが。)

    これはアパレルだけでなく、様々な業種に言えることです。
    今後、EC事業者にとって競争は益々激しくなるのは目に見えています。
    今のうちに「コンテンツ+EC機能+ソーシャル」でサイトのファンを増やし、売上をアップしていきましょう。

投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWACEO
関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。

システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。

その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)

2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。

クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution


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