EC-CUBEに「販売価格はお問い合わせください」機能を実装

EC-CUBEで商品の価格お問い合わせ機能を実装する EC-CUBE
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メーカーからネット販売に対して要望や規制がある

小売販売だとメーカーからネット販売に対する要望・規制がある場合があります。
例えば、リアル店舗で販売してもよいがネットでは販売禁止であるとか、ネットで販売するのは可能だが値下げはいくらまでという規制であったりとか。

ECサイトでは値引き価格で販売可だがサイトには定価のみを表示して欲しいというメーカーからの要望があった

先日ご相談頂いたのは、ネット販売では定価より低い価格で販売しても良いが、サイトの表示は定価にして欲しいという要望がメーカーからあったとのことでした。
その要望がある前は値引き価格で販売していましたが、要望があってからは定価販売にしたそうです。
そうするとまったく注文が入らなくなったとのこと。
注文が入らなくなったのは明らかに定価販売にしたことが原因です。

EC-CUBE標準機能だとそうせざるを得ませんよね。

価格を問い合わせて貰うことにした

しかし、メーカーからの要望は定価より低い価格で販売しても良いが、サイト表示は定価にして欲しいというものです。

そこで、サイト上では定価価格を非表示かつ購入できないようにし、価格を問い合わせして貰うようにする。
そして、問い合わせがあれば値引き価格を提案すれば、少しユーザの手間は発生するが注文に結びつくのではないかということ。

EC-CUBEに価格お問い合わせ

早速EC-CUBEをカスタマイズしてみました。
ちなみに、このECサイト様は他メーカーも扱っている為、メーカーによって「購入」「価格を問い合わせる」を選択できるようにする必要があります。

商品情報に「カート/価格問い合わせ」区分を追加

商品マスターに「カート/価格問い合わせ」を追加しました。
商品情報に「カート/価格問い合わせ」区分を追加
通常の商品は「カート」、価格問い合わせ商品は「価格問い合わせ」にチェックを入れることになります。
商品CSVにも区分を追加しましたので、CSVで一括変更も可能です。

商品ページの表示切り替え

「カート/価格問い合わせ」によって、商品ページの表示切り替えを行います。
「カート」の場合は、今まで通りの表示です。
商品ページの表示切り替え:カートの場合

「価格問い合わせ」の場合は、通常価格(定価)は表示しますが販売価格は表示せず「価格お問い合わせ」ボタンを表示しています。
商品ページの表示切り替え:価格問い合わせの場合

商品お問い合わせフォームの作成

商品お問い合わせフォームを作成します。
商品お問い合わせフォームの作成
通常のフォームをコピーして作るので工数はそれほどかかりません。
商品ページから移動してきますので、商品名があらかじめセットされています。
ログインしていれば、会員情報(会社名、氏名、電話番号、メールアドレス)があらかじめセットされます。

こんな感じでEC-CUBEのカスタマイズは簡単です。
このサイトの場合、管理画面に価格お問い合わせ一覧というページを作りましたので、価格お問い合わせを管理画面で確認することが可能です。
もちろん、価格お問い合わせした時点で、ユーザと管理者にはメールが送信されます。

投稿者プロフィール

Nakamura
サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。

実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。

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