EC-CUBEの会員・受注情報をCSVで一括登録するには?取り込み方法と注意点

EC-CUBEの会員・受注情報をCSVで一括登録するには?取り込み方法と注意点EC-CUBE
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EC-CUBEに、店舗や電話・FAXで受け付けた会員情報や受注情報をまとめて登録したい。
旧サイトから顧客と注文履歴を移したい。
こうした業務では、CSVによる一括登録が役立ちます。

会員・受注データをCSVで取り込むには、利用中のEC-CUBEのバージョンと既存機能を確認し、プラグインやカスタマイズで対応する範囲を決めます。
CSVをダウンロードできることと、そのファイルを使って一括登録できることは別です。

この記事では、主にEC-CUBE4系を対象に、会員・受注CSVの取り込み方法を選ぶ考え方と、構築前に整理したい項目を解説します。
2系・3系や個別に改修されたサイトでは、実装内容を確認したうえで判断してください。

EC-CUBEのCSV出力・一括登録・更新は別の機能

まず、CSVで何をしたいのかを分けましょう。
「受注CSVを使いたい」という相談でも、注文を新しく作成するのか、登録済みの注文に出荷情報を反映するのかで必要な機能は異なります。

やりたいこと確認する機能・対応
会員・受注データをCSVで取り出すCSV出力。
必要な項目と並び順を確認します。
会員をCSVで新しく登録する会員CSVインポートに対応したプラグインや個別開発を検討します。
登録済み会員の情報をまとめて変更する会員の一括更新。
対象の会員を特定する方法と、更新する項目を決めます。
電話・FAXなどの注文をCSVで新しく登録する受注CSVインポート。
注文者・商品明細・配送・金額などをまとめて扱う設計が必要です。
既存の注文に出荷日・お問い合わせ番号を反映する標準の出荷CSV登録で対応できるかを確認します。

EC-CUBE4の公式管理・運用マニュアルには、会員・受注の個別登録や各種CSV機能が案内されています。
会員・受注の新規CSV一括登録を、標準搭載の前提で進めないことが大切です。
この記事で参照しているマニュアルは4.3.1-p1版です。

「出荷CSV登録」で注文を新規作成するわけではない

標準の出荷CSV登録では、出荷IDを指定し、お問い合わせ番号や出荷日を登録・更新します。
電話やFAXの注文について、購入商品や請求金額を含む受注データを新規作成する処理とは異なります。

また、受注一覧か「開発着手前に確定が必要(クライアント確認を急ぐ項目)」について、以下ご確認ください。
・3エリアの具体的な地域範囲(会員登録画面のエリア選択肢として実装するため、着手前に確定が必要)
↓
会員に対するエリア設定は、弊社作業としては想定しておりません。
開発完了後、代理店様にて設定をお願いいたします。

・対象外会員がキャンペーン一覧ページにアクセスした際のエラー画面自体の文言・デザイン(バナー付近の事前案内文言で問い合わせは抑制する想定だが、実際にエラーになった場合の画面表示も別途確認)
↓
弊社作業として変更を想定しているのは、文言のみとなります。
デザイン変更は想定しておりません。

尚、念のためのお伝えとなりますが、TOPページのバナー作成およびバナー掲載につきましても、弊社作業には含まれておりません。
ら出力した出荷CSVと、出荷CSV登録で使う雛形は同じ形式ではありません。
利用する機能に合った雛形を使ってください。
操作は公式マニュアルの出荷CSV登録で確認できます。

会員情報をCSVで一括登録・更新する場面

会員CSVの取り込みは、まとまった顧客情報をECサイトへ登録する場合に検討できます。

  • 店舗の会員に、ECサイトも利用してもらう
  • 電話・FAXで取引している顧客を、Web注文へ移行する
  • 旧ECサイトから会員データを移行する
  • 登録済み会員の住所や取引先情報などを一括で変更する

サンクユーでは、店舗会員や電話・FAXの顧客の登録、リニューアル時の会員移行などに対応するCSV一括登録のカスタマイズを行ってきました。
新規登録ではなく既存情報の変更が目的の場合は、会員情報をCSVで一括変更するカスタマイズもご覧ください。

同じ顧客を重複して登録しないために

店舗とECサイトの両方に登録している顧客を取り込むときは、どの情報で同じ顧客と判断するかを決めます。
外部の顧客コードとEC-CUBEの会員IDを対応付けるなど、継続して使える識別方法を検討します。

氏名だけでは同姓同名を区別できず、メールアドレスも変更される場合があります。
一致しないデータを自動で新規登録するのか、確認待ちにするのかを決めましょう。
既存会員を更新する場合は、CSVの空欄を「変更しない」と扱うのか、「登録内容を消す」と扱うのかも重要です。

会員データの登録と、ログインの引き継ぎは別に確認する

氏名や住所を取り込めても、旧サイトのパスワードをそのまま利用できるとは限りません。
移行元・移行先の認証方式と、取得できるデータを確認します。

パスワードを引き継げない場合は、利用者自身が設定・再設定する案内などを検討します。
登録後に誰へ何を通知するか、どの時点でログインを許可するかまで決めておくと、移行後の問い合わせに対応しやすくなります。

受注情報をCSVで一括登録する場面

受注CSVの取り込みは、EC以外で受け付けた注文をまとめたり、過去の取引を会員の注文履歴として残したりするときに役立ちます。
サンクユーでは、電話・FAX受注の一括登録、店舗での購入情報のマイページ表示、旧サイトからの注文データ移行などのカスタマイズに対応してきました。

ただし、CSVの取り込み機能だけでFAXやメールの内容が自動的にデータ化されるわけではありません。
元の注文を誰がどの方法でCSVにするかも、業務の流れに含めて検討します。

新しい注文と、過去の注文履歴を分ける

これから出荷する注文を登録する場合と、出荷済みの過去データを移す場合では、登録時に行う処理が異なります。
過去の注文履歴を取り込んだだけで、在庫を再び減らしたり、顧客へ受注メールを送ったりしないように設計します。

受注データを登録することと、決済サービスで請求・売上処理を行うことも別です。
決済やポイント、在庫、メール送信、外部システムへの連携がどのタイミングで動くかを確認してください。

注文・会員・商品・配送先を正しく関連付ける

1つの注文に複数の商品や配送先が含まれる場合は、CSVの行数と注文件数が一致するとは限りません。
「どの行が同じ注文か」「どの会員の注文か」「どの商品・規格か」を識別できる形式が必要です。

移行元とEC-CUBEでIDが異なる場合は、対応表を用意します。
現在は販売していない商品や、すでに退会した顧客の注文をどう残すかも決めておきましょう。
過去の注文金額を、現在の商品価格で再計算しないことも重要です。

CSV取り込みの前に決めておきたい項目

ファイルを読み込めることに加え、誤った更新や二重登録を防ぎ、担当者がエラーから復旧できることまで確認します。

確認項目決めておきたいこと
新規登録と更新新規だけを受け付けるか、既存情報も変更するか。
既存データを特定するキーは何か。
必須項目と形式項目名、文字コード、日付形式、コード値、空欄の扱い。
金額税込・税抜、税額、送料、手数料、値引き、端数処理をどう扱うか。
二重取り込み外部注文番号などを使い、同じ注文が再登録されないようにする。
エラー時の処理全件を取り消すか、正常な注文だけ登録するか。
再取り込みする対象をどう示すか。
実行権限と記録誰が実行できるか。
実行日時・結果・対象をどう記録するか。

たとえば、複数行で構成される注文にエラーがあった場合、一部の商品だけを登録すると注文内容が変わってしまいます。
行単位ではなく注文単位で確認・処理するなど、データの構造に合わせた対応が必要です。

表計算ソフトで編集すると、顧客コードや郵便番号の先頭の「0」が消えることがあります。
取り込み用データと元データを分けて保存し、コードや桁数が変わっていないか確認しましょう。
CSVに含まれる個人情報は、作業に必要な人だけが扱える方法で共有します。

プラグインとカスタマイズの選び方

会員CSVの取り込みに対応したプラグインは、EC-CUBEのオーナーズストアでも公開されています。
たとえば、会員情報をCSVで一括登録するプラグインがあります。
ただし、会員登録用のプラグインが受注登録にも使えるわけではありません。

導入前に、対応バージョンだけでなく、取り込み可能な項目、新規登録・更新の対応範囲、重複時の処理、通知方法、既存カスタマイズとの組み合わせを確認します。
紹介したプラグインが、すべてのサイトの要件を満たすという意味ではありません。

独自の取引先コードや顧客別価格、複数配送、販売管理システムとの連携などがある場合は、個別開発が必要な範囲を整理します。
一度だけ行う移行と、毎日使う受注取り込みでは、必要な操作画面やエラー対応の仕組みも変わります。

導入・移行は、少量のデータで確認してから進める

  1. 取り込みの目的、対象データ、件数、実行頻度を整理する。
  2. 実際のCSVの項目と、EC-CUBE側の登録先を対応付ける。
  3. バックアップと、取り込みを失敗した場合の戻し方を決める。
  4. テスト環境で、正常なデータ・重複・空欄・不正な値・再取り込みを確認する。
  5. 会員情報、注文件数、金額、明細、マイページ表示と、通知・在庫などへの影響を確認する。
  6. 本番実行の時間帯と担当者を決め、結果を照合する。

稼働中のサイトへ取り込む場合は、作業中に入った注文や更新された会員情報をどう扱うかも決めます。
バックアップへ戻す際に、取り込み後の通常注文まで失わないよう、切り戻しの範囲を確認してください。

会員・受注CSVの一括登録でよくある質問

EC-CUBEから出力したCSVを、そのまま取り込めますか?

利用する取り込み機能の仕様によります。
出力用の項目や形式と、登録用の必須項目や形式は同じとは限りません。
採用する機能の雛形に合わせて確認します。

電話やFAXの注文も、会員の注文履歴に表示できますか?

対象の会員と注文を正しく関連付け、マイページに表示する情報を設計することで対応を検討できます。
非会員の注文や、複数の担当者がいる法人の履歴を誰に見せるかは、別途整理が必要です。

CSVの一括登録にかかる費用はどのくらいですか?

会員登録だけか受注登録も含むか、既存データの更新や外部連携が必要かなどで変わります。
項目の一覧とサンプル、件数、実行頻度を用意すると、見積もりの前提を揃えやすくなります。

EC-CUBEの会員・受注CSV取り込みをご相談ください

「電話・FAXの受注を1件ずつ入力している」「旧サイトの会員と注文履歴を移したい」「独自のCSV形式を使いたい」といった課題があれば、現在のデータと業務の流れから整理しましょう。

ご相談の際は、分かる範囲でEC-CUBEのバージョン、取り込みたい項目、件数・頻度、新規登録と更新のどちらが必要かをお知らせください。
サンプルは氏名・住所などを架空の内容に置き換えたものでも、項目の確認を進められます。

卸売の取引条件を含めて受注業務を見直したい場合は、EC-CUBEでBtoB-ECを構築する際の機能・設計ポイントも参考にしてください。

会員・受注CSVの一括登録・データ移行を相談する

※EC-CUBEは株式会社イーシーキューブの商標です。

投稿者プロフィール

Nakamura
サンクユーのEC-CUBE担当。15年以上にわたりEC-CUBE開発に従事し、2系・3系・4系すべてに精通。難易度の高いカスタマイズや、他社構築サイトの改修・再設計も多数対応しています。

Javaでの業務システム開発を起点に、PHP・Perl・フロントエンド・CMSまで横断的に対応。基幹システム連携や業務フローを踏まえた設計を得意とし、複雑な要件にも柔軟に対応可能です。

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