EC-CUBE制作会社の選び方|比較する7つのポイントと失敗を防ぐ確認事項【2026年】

EC-CUBE制作会社の選び方|失敗しないための比較ポイントを解説EC-CUBE
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この記事でわかること
EC-CUBE制作会社を探すと、実績・料金・得意分野の異なる会社が数多く見つかります。しかし、会社名を並べただけでは、自社に合う会社かどうかは判断できません。この記事では、100サイト以上のEC-CUBE構築・カスタマイズに携わってきた制作会社の立場から、制作会社を比較する7つのポイント、相談前に確認しておきたい質問、見積の見方、比較候補まで整理します。「どこが有名か」ではなく、「自社の業務を理解してくれるか」で選ぶための判断材料としてお使いください。

この記事を読むと分かること

  • EC-CUBE制作会社を比較する7つのポイント
  • 制作会社へ相談する前に聞いておきたい質問
  • 見積を正しく比較する方法
  • 比較候補となる制作会社と、発注前チェックリスト

EC-CUBE制作会社は「会社一覧」だけでは選べない

「EC-CUBE 制作会社」で検索すると、たくさんの会社が出てきます。ただ、会社名や実績数を眺めるだけでは、自社に合うかどうかは分かりません。同じ「EC-CUBEを作れる会社」でも、得意領域が大きく異なるからです。

  • デザイン中心(見た目やブランディングが強い)
  • システム開発中心(カスタマイズや連携が強い)
  • EC運用中心(公開後の運用・改善支援が強い)

もうひとつ知っておきたいのが、「制作会社」と「開発会社」は必ずしも同じではないということです。EC-CUBEは、デザインやサイト制作を主とする会社と、カスタマイズや基幹連携などの開発を主とする会社とで、対応できる範囲が変わります。「ECサイトを作れる」と一口に言っても、標準機能の範囲で作るのか、独自要件に合わせて開発できるのかは、会社によって差があります。この違いについては、制作会社と開発会社の違いを解説した記事で詳しく整理しています。

大切なのは、有名かどうかや実績数だけでなく、自社が実現したいことに、その会社の得意領域が合っているかです。

EC-CUBE制作会社を比較する7つのポイント

制作会社を比較するときに確認したい、7つのポイントを挙げます。

1. EC-CUBEの構築・改修実績

EC-CUBE自体の構築・カスタマイズ実績があるかを確認します。新規構築だけでなく、既存サイトの改修・リニューアルの実績も重要です。実績数だけでなく、自社に近い業種・規模・要件の事例があるかを見ると、より判断しやすくなります。

2. 要件定義から相談できるか

「何を作りたいか」が固まっていなくても、業務内容を聞いたうえで要件を整理してくれるかは、重要なポイントです。要件定義から相談できる会社は、単に言われたものを作るのではなく、業務課題から一緒に考えてくれます。この段階での整理は、公開後の使いやすさや運用のしやすさにも影響します。なお、相談の進めやすさ(レスポンスの速さ、説明の分かりやすさ)も、この過程で見えてきます。

3. カスタマイズ・外部連携に対応できるか

EC-CUBEの標準機能で足りない部分を、プラグインや個別開発でどこまで対応できるかです。決済・配送などの外部サービス連携や、基幹システムとの連携が必要な場合は、その実績も確認します。標準・プラグイン・個別開発をどう切り分けるか説明できる会社であれば、必要な開発範囲を判断しやすくなります。

4. 対象バージョンの経験があるか

EC-CUBEは、2系・3系・4系でシステム構成が大きく異なります。新規構築なら最新系の経験を、既存サイトの改修・引き継ぎ・バージョンアップを依頼するなら、その対象バージョンの経験があるかを確認します。「EC-CUBE実績◯件」という数字だけでは、自社の対象バージョンに合うかは分かりません。

5. 自社の業務・商流を理解して設計できるか

ここが、特に見落とされがちなポイントです。EC-CUBEは自由に設計できるからこそ、自社の業務や商流を理解したうえで設計できるかは、設計内容や公開後の運用のしやすさに影響します

  • BtoBなら、顧客別価格、掛率、承認フロー、基幹連携など
  • BtoCなら、販促、会員管理、配送、定期・予約販売など

特に、独自の取引ルールや複雑な商流を持つBtoB-ECでは、制作会社の業務理解が、設計内容や運用のしやすさに大きく影響します。機能を作れることと、業務に合った設計ができることは、別の力です。

6. プロジェクト管理・テスト・セキュリティの体制

制作を計画的に進める体制、公開前のテスト範囲、そしてセキュリティ対策の知識も確認したい点です。EC-CUBEはオープンソースのため、脆弱性対策やアップデートの考え方を持っている会社かどうかは、公開後の安全性に関わります。進行管理がしっかりしているかは、納期やコストの予測しやすさにもつながります。

7. 公開後の保守・バージョンアップに対応できるか

ECサイトは、公開してからが本番です。障害対応、軽微な改修、EC-CUBE本体やプラグインのバージョンアップに、継続して対応してくれるかを確認します。「作って終わり」ではなく、公開後の運用・保守まで含めて、継続的に相談できる体制があるかを確認しておきましょう。

制作会社へ相談するときに聞いておきたい質問

ここは、発注される側の立場から、具体的にお伝えします。相談や見積の段階で次のような質問をすると、その会社の対応範囲や考え方が分かります。同じ「制作します」でも、含まれる範囲は会社によって大きく違うからです。

相談・見積時に聞いておきたい質問の例

  • この見積に、要件定義はどこまで含まれていますか?
  • EC-CUBEの標準機能・プラグイン・個別開発を、どう切り分けていますか?
  • 仕様変更は、どの時点から追加費用になりますか?
  • 公開前のテストは、どこまで含まれますか?
  • 既存のEC-CUBEを引き継ぐ場合、事前の調査はどう進めますか?
  • EC-CUBE本体・PHP・プラグインのアップデートは、誰が判断しますか?
  • 公開後の障害・不具合・軽微な改修は、どう扱われますか?
  • 基幹システムとの連携仕様は、どちらが整理しますか?

これらの質問への答え方で、その会社が「言われたものを作る会社」なのか、「業務を理解して提案してくれる会社」なのかが見えてきます。曖昧な回答が多い場合は、後から認識のズレが起きやすいので、注意が必要です。

見積は総額ではなく「含まれている範囲」で比較する

複数社から見積を取ると、金額に差が出ます。ただ、総額だけで比較するのは危険です。同じ「200万円」でも、含まれている作業と責任範囲が違うことがあるからです。

見積で確認したい項目見るべき点
要件定義要件整理から含まれるか、決まった仕様の実装だけか
デザインオリジナルか、テンプレートベースか
実装・カスタマイズ標準機能の範囲か、個別開発を含むか
データ移行商品・会員・受注データの移行が含まれるか
テストどの範囲まで検証するか
公開・初期設定サーバー・SSL・決済の設定が含まれるか
保守公開後の対応が含まれるか、別契約か
追加費用の条件どこから追加費用になるか

安い見積は、上記のどれかが含まれていない場合があります。逆に、高い見積でも、要件定義や保守まで含んでいれば妥当なこともあります。金額の差が、どこから来ているのかを確認することが大切です。

EC-CUBE制作会社・開発会社の比較候補

比較検討の参考として、EC-CUBEの制作・開発に対応している会社を、得意領域とともに整理します。

※掲載順はランキングではありません。2026年8月時点で各社が公開している情報をもとに、比較候補として整理したものです。なお、当社もEC-CUBE制作会社の一社であるため、以下には株式会社サンクユーを含みます。最新のサービス内容やEC-CUBEパートナー情報は、各社公式サイト・EC-CUBE公式のパートナー一覧でご確認ください。
会社所在地主な得意領域(公開情報より)
アイピーロジック株式会社東京都中央区EC-CUBEを利用したシステム開発、カスタマイズ、外部連携、サーバー・インフラ、データベース対応
株式会社シード東京都千代田区EC構築に加え、広告・SEO・LP制作などの集客支援
株式会社サンクユー
(当社)
東京都品川区BtoB-EC・卸売サイト構築、EC-CUBEカスタマイズ、基幹連携、既存サイトの改修・引き継ぎ。要件整理から対応

ここに挙げたのは一例です。EC-CUBEに対応する会社は他にも多くあります。EC-CUBE公式サイトのパートナー一覧から探す方法もありますが、認定の有無だけで自社との相性が決まるわけではありません。実績・得意領域・担当体制まで確認し、複数社に相談・相見積もりを取って比較することをおすすめします。

サンクユーが向いている案件・他社も比較した方がよい案件

比較記事として、当社(サンクユー)自身についても、向いている案件と、他社も比較した方がよい案件を、正直にお伝えします。

サンクユーが向いている案件他社も比較した方がよい案件
BtoB受注・独自の商流があるデザイン・ブランディングを最優先したい
顧客別価格など、特殊な取引ルールがある数十名規模の専任開発チームが必要な超大型案件
基幹システム・外部システムとの連携が必要集客・広告運用まで一社に全面委託したい
既存EC-CUBEの改修・他社からの引き継ぎ標準的なSaaSの機能だけで要件が満たせる
要件整理・プロジェクト管理から相談したい

当社は、業務を理解して設計するBtoB-ECやカスタマイズを得意としています。一方で、デザイン特化や超大型の開発体制、広告運用の全面委託などは、それを得意とする会社に相談した方が、良い結果になることもあります。自社の優先事項に合わせて、比較検討してください。

発注前に確認したいチェックリスト

制作会社へ相談する前に、導入目的や現状の課題、取引ルール、運用体制などを整理しておくと、相談内容を伝えやすくなります。要件定義・見積前に確認したい項目は、EC-CUBE導入前のチェックリスト10項目で整理しています。そのうえで、制作会社に発注する前に、次の点を確認しておくと、認識のズレを防げます。

発注前チェックリスト

  • 自社に近い案件の実績を確認した
  • 要件定義の担当範囲を確認した
  • 見積に含まれる範囲を確認した
  • 追加費用が発生する条件を確認した
  • 公開前のテスト範囲を確認した
  • 公開後の保守範囲を確認した
  • バージョンアップへの対応を確認した
  • 自社の業務を理解しているかを確認した

すべてを満たせば安全、という機械的なものではありません。自社にとって重要な項目を優先して、複数社を比較する材料としてお使いください。たとえば、基幹連携が必須なら連携実績を、既存サイトの改修なら対象バージョンの経験を、特に重視するとよいでしょう。

よくある質問

EC-CUBE制作会社は、何社くらい比較すればよいですか?

明確な決まりはありませんが、複数社に相談して、提案内容や見積範囲を比較すると判断しやすくなります。会社によって得意領域や見積の範囲が異なるため、複数社を比べることで、自社に合う会社や見積の妥当性が見えてきます。2〜3社程度に絞れば、比較の負担も抑えやすいでしょう。

EC-CUBEインテグレートパートナーを選ぶべきですか?

インテグレートパートナーは、EC-CUBE特有の構造や運用に継続的に触れている会社を見つける、ひとつの判断材料になります。ただし、認定の有無だけで自社との相性が決まるわけではありません。パートナーでない会社にも実績豊富な会社はあります。認定は入口として参考にしつつ、実績・得意領域・担当体制まで確認することをおすすめします。

制作会社と開発会社の違いは何ですか?

おおまかには、デザインやサイト制作を主とするのが制作会社、カスタマイズや基幹連携などの開発を主とするのが開発会社です。ただし、両方に対応する会社も多くあります。標準機能の範囲で作りたいのか、独自要件に合わせて開発したいのかによって、適した相談先が変わります。自社の要件がどちらに近いかを踏まえて選ぶとよいでしょう。

見積を比較するとき、一番見るべき点は何ですか?

総額ではなく、「含まれている範囲」です。同じ金額でも、要件定義・テスト・保守などが含まれているかで、実質的な価値は変わります。金額の差がどこから来ているのかを確認し、成果物と責任範囲をそろえて比較することが大切です。

まだ要件が固まっていなくても、相談できますか?

多くの制作会社は、要件が固まっていない段階でも相談を受け付けています。むしろ、業務内容を伝えて要件を一緒に整理してもらう方が、結果的に自社に合ったサイトになりやすいです。「何を作りたいか」より「今、業務で何に困っているか」から相談するとよいでしょう。

まとめ|自社の業務を理解してくれる制作会社を選ぶ

EC-CUBE制作会社を選ぶとき、有名かどうかや実績数だけで判断するのは危険です。会社によって得意領域が異なり、同じ見積金額でも含まれる範囲が違います。大切なのは、比較する7つのポイントを踏まえ、相談時に具体的な質問をし、見積の範囲をそろえて比較することです。

そして最も重要なのは、自社の業務や商流を理解して設計してくれる会社かどうかです。特に、独自の取引ルールや基幹連携があるBtoB-ECでは、業務理解の差が、設計内容や運用方法に影響します。私たちサンクユーは、業務を理解したうえで設計するBtoB-ECやカスタマイズを得意としています。制作会社選びで迷われている方は、比較検討の一社として、お気軽にご相談ください。

EC-CUBEの制作会社選びで迷ったら。

「自社の要件に合う会社が分からない」「見積の比較が難しい」「既存のEC-CUBEを改修したい」といった段階からご相談いただけます。業務内容を伺ったうえで、実現したいことと、必要な進め方を整理してご提案します。

EC-CUBE構築・制作会社選びを相談する

投稿者プロフィール

Nakamura
サンクユーのEC-CUBE担当。15年以上にわたりEC-CUBE開発に従事し、2系・3系・4系すべてに精通。難易度の高いカスタマイズや、他社構築サイトの改修・再設計も多数対応しています。

Javaでの業務システム開発を起点に、PHP・Perl・フロントエンド・CMSまで横断的に対応。基幹システム連携や業務フローを踏まえた設計を得意とし、複雑な要件にも柔軟に対応可能です。

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