EC-CUBEでサブスクECは構築できる?向いているケースと考え方を解説

EC-CUBEでサブスクECは構築できる?向いているケースと考え方を解説EC-CUBE
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サブスクECを検討するとき、多くの企業が最初に気にするのは「EC-CUBEで定期購入サイトを作れるのか」という点です。もちろん、それは大事です。

ただ、実際にサブスクECで成否を分けるのは、定期購入の機能があるかどうかだけではありません。むしろ本当に重要なのは、「継続してもらえる運用になっているか」「社内で無理なく回せるか」です。

通常のECサイトでは、初回購入までの導線設計が中心になります。一方、サブスクECでは、申込みの後に毎月、あるいは一定周期で受注・決済・配送・問い合わせ対応が続きます。つまり、サブスクECは“購入の仕組み”というより、“継続の仕組み”です。

この記事では、EC-CUBEでサブスクECを考えるときに、なぜ機能より運用設計が重要なのか、どんな会社に向いているのか、構築前に何を整理すべきかを実務目線で解説します。

EC-CUBEでサブスクECは構築できるのか

結論から言えば、EC-CUBEでサブスクECを構築することは可能です。必要に応じて、定期購入の仕組みを整えたり、運用に合わせて機能を補強したりしながら構築できます。

ただし、ここで誤解しやすいのが、「定期購入機能さえ入れればサブスクECになる」という考え方です。実際には、申込み後に続く継続課金、配送サイクル、停止・解約、問い合わせ対応、社内確認といった運用が整っていなければ、サブスクとして安定しません。

つまり、EC-CUBEでサブスクECを作れるかどうかよりも、EC-CUBEで自社の継続運用を設計できるかどうかの方が本質です。

通常ECとサブスクECは、何が違うのか

通常のECサイトでは、1回ごとの購入をいかに増やすかが中心になります。もちろんリピート購入も重要ですが、受注の基本単位は単発です。

一方、サブスクECでは、初回申込みは入口にすぎません。本当に重要なのは、2回目以降も続けてもらえること、解約やスキップの対応が混乱なく行えること、配送や請求が毎回安定して回ることです。

つまり、通常ECが「売るための設計」だとすると、サブスクECは「続けてもらうための設計」が必要になります。

通常ECとサブスクECの違い

観点通常ECサブスクEC
購入形態単発購入が中心継続購入が前提
重視する点初回購入率継続率、解約率
受注運用都度処理定期的な処理が続く
配送設計注文ごとに都度決定配送サイクルを前提に整理する
問い合わせ対応注文単位での対応が中心停止・解約・再開・サイクル変更が増える

サブスクECで本当に重要なのは“申込みやすさ”より“続けやすさ”である

サブスクECを考えるとき、どうしても初回申込みの導線に意識が寄りがちです。たしかに、申し込んでもらわなければ始まりません。

ただ、サブスクECでは、初回が取れても継続しなければ事業として安定しません。むしろ重要なのは、顧客にとって続けやすいこと、運営側にとって継続対応しやすいことです。

たとえば、次のような点は継続率や運用負荷に直結します。

  • 配送サイクルが分かりやすいか
  • 次回配送や請求のタイミングが明確か
  • 解約や停止の流れが分かりにくすぎないか
  • 問い合わせが発生したときに社内で追えるか
  • 決済失敗時の対応が整理されているか

つまり、サブスクECはマーケティングだけでなく、CSとバックオフィスまで含めた設計が必要です。

サブスクECで運用が破綻しやすいポイント

サブスクECでありがちなのは、フロント側の見せ方は整っているのに、裏側の処理が追いつかなくなることです。

たとえば、解約の受付方法が曖昧、配送停止の反映が遅れる、問い合わせ時に顧客の契約状況がすぐ分からない、決済エラー時の対応ルールが担当者ごとに違う、といった状態です。

こうした問題は、構築時点では見えにくいですが、運用が始まると一気に表面化します。そして、サブスクECではこの手の混乱が継続率や信頼に直結します。

つまり、サブスクECで本当に怖いのは、機能不足そのものより、運用ルールが曖昧なまま走り出すことです。

EC-CUBEが向いているのは、継続運用を自社に合わせて設計したい会社

サブスクECを考える企業の中には、まず「定期購入機能があるか」で比較を始めることがあります。ただ、本来見るべきなのは、その機能が自社の商材や業務に合うかです。

EC-CUBEが向いているのは、継続購入の仕組みを、自社の運用に合わせて組み立てたい会社です。

たとえば、配送ルールに独自性がある、商品や会員条件によって運用を変えたい、既存の業務フローや外部システムとの整合性を取りたい、といったケースでは、一般的な定期購入の型にはめるより、最初から設計して考えた方が無理がありません。

逆に、定期購入の仕組みがかなりシンプルで、運用も一般的な形に寄せやすい場合は、他の選択肢も比較した方がよいケースがあります。

構築前に整理すべきなのは“何を売るか”より“どう続けるか”である

サブスクECを始める前に整理したいのは、商品そのものだけではありません。むしろ重要なのは、継続前提の運用がどうなるかです。

少なくとも、次のような点は先に言語化しておいた方がよいです。

  • 配送サイクルはどうするか
  • 解約・停止・スキップはどう扱うか
  • 顧客からの問い合わせにどう対応するか
  • 決済失敗時にどうフォローするか
  • 社内では誰が何を確認するのか
  • 受注から配送まで、どこを自動化し、どこを人が見るのか

ここが整理されていないと、定期購入の機能があっても、運用開始後に現場が苦しくなりやすいです。

サブスクECで見落とされやすいのは“解約導線”である

サブスクECでは、申込み導線ばかりが重視されがちですが、実は解約や停止の扱いも非常に重要です。

厳しすぎる解約条件や、分かりにくい導線は、一時的には継続率に見える数字を作れても、問い合わせ増加や不信感につながることがあります。逆に、緩すぎると継続率が安定しません。

大事なのは、顧客にとって不透明すぎず、運営側にとっても無理なく処理できるバランスを設計することです。

サブスクECは“売り方”だけでなく、“離脱の仕方”まで含めて設計する必要があります。

EC-CUBEでサブスクECを考えるときの結論

EC-CUBEでサブスクECを作れるかどうかという問いに対する答えは、「作れる」です。

ただし、本当に重要なのは、その機能があるかどうかではなく、継続運用を自社に合った形で回せるかどうかです。

サブスクECでは、申込みやすさよりも、続けやすさ、問い合わせ対応のしやすさ、配送・請求の安定性が重要になります。つまり、定期購入は“機能”ではなく“運用設計”です。

だからこそ、EC-CUBEでサブスクECを検討するなら、「どんな機能があるか」より先に、「どんな継続運用を作りたいか」を整理することが大切です。

よくある質問

EC-CUBEでサブスクECは構築できますか?

はい、可能です。ただし、定期購入の設計、決済、配送、継続運用などを整理したうえで構築することが重要です。

通常のECサイトとサブスクECの違いは何ですか?

通常のECは単発購入が中心ですが、サブスクECは継続購入を前提とするため、継続率や解約、配送サイクルなどの設計が重要になります。

サブスクECで重要なのは何ですか?

申込みやすさだけでなく、継続しやすさ、解約対応、配送サイクル、運用負荷まで含めて設計することが重要です。

EC-CUBEサブスク構築のご相談はこちら

サブスクECは、定期購入の仕組みを入れるだけではなく、継続して運用できる形に設計することが大切です。

EC-CUBEでのサブスクECを検討している方や、今の運用で無理が出ない形を相談したい方は、無料ご相談ください。

投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWA
OSAMU HORIKAWACEO
株式会社サンクユー 代表取締役CEO。
基幹システムとECをつなぎ、受発注業務の最適化を支援する専門家。

関西大学卒業後、東証プライム上場のゼネコンにて人事総務を経験。
その後システムベンダーへ転職し、IBM AS/400環境における金融・物流・販売管理・経理・人事など、企業の基幹業務を支えるシステム開発に従事する。
プログラマからプロジェクトマネージャーまでを経験し、台湾・台北駐在として銀行システム構築プロジェクトにも参画。

この経験を通じて、「システムの質は要件定義の質に比例する」という思想を確立。
業務理解を起点としたシステム設計を強みとする。

その後、クレジット決済代行会社にて、決済システムの再構築や銀行連携、ECサイト構築を担当。
あわせて組織改革にも携わり、20名から60名規模への組織拡大を実現(退任時:常務取締役)。

2008年に株式会社サンクユーを創業、2010年に法人化。
現在は、基幹システムとECの両領域に精通した知見を活かし、BtoB企業における受発注業務のデジタル化・効率化を支援。
特に、FAX・電話・メールなどアナログ業務のEC化や、基幹システムとの連携を前提とした業務設計を得意とする。

単なるECサイト構築にとどまらず、業務フローの整理・要件定義・システム設計まで一貫して関与し、「現場で使われる仕組み」を実現することを重視している。

NTTレゾナント「goo Search Solution」にてEC関連コラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution

■趣味・関心領域
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