EC-CUBE APIとは?仕組み・できること・Web APIの利用方法を解説

【初心者向け】APIとは?ECサイトの拡張には必須機能。特徴、メリット、利用方法、EC-CUBEのAPIまで徹底解説!EC-CUBE
この記事は約7分で読めます。

この記事でわかること
「EC-CUBEはAPIで外部システムと連携できる」と聞くけれど、そもそもAPIとは何か——この記事では、APIの基礎から、EC-CUBEでAPIを使うと何ができるのか、どう利用するのかまでを解説します。これからEC-CUBEでの外部連携を検討する方向けの、入口となる記事です。

この記事を読むと分かること

  • APIとは何か(基礎)
  • EC-CUBEのWeb APIでできること
  • APIを利用する際に確認したい点

APIとは?

API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェア同士が、データや機能をやり取りするための「接続の窓口」です。あるシステムが持つ機能やデータを、別のシステムから利用できるようにする仕組み、と考えると分かりやすいです。

たとえば、天気予報アプリが気象データを表示できるのは、気象サービスがAPIを公開しているためです。アプリは、そのAPIを通じてデータを受け取っています。自分ですべてのデータや機能を用意しなくても、外部のサービスが公開しているAPIを利用することで、その機能を自社のシステムに取り込めます。

APIで、どんなことができるのか

APIを利用すると、外部のサービスと連携して、さまざまなことができます。EC・業務システムの文脈では、次のような用途があります。用途を理解するための代表例を挙げます。

用途代表的なサービスの例できることの例
CRM・顧客管理Salesforce など顧客情報の連携・管理
在庫・POSスマレジ など在庫データの同期
データ活用Google Sheets API などデータの取得・表計算での活用
配送配送事業者の提供するAPI など送り状作成や配送状況の取得など、提供されている機能に応じた連携
メッセージ・通知LINE Messaging API など顧客への通知の送信

ここに挙げたのは一例です。ほかにも、会計・物流・SNSなど、APIを公開しているサービスは数多くあります。

注意:外部サービスのAPIは、仕様や提供条件が変更されることがあります。サービス名や料金体系が変わることもあります。実際に連携する際は、各サービスの最新の公式ドキュメントを確認してください。

APIを利用するメリットと、留意点

APIを利用する主なメリットは、外部の機能やデータを、自社のシステムに取り込めることです。

  • すでに提供されているAPIを利用することで、一から実装する場合と比べ、工数を抑えられるケースがある
  • 外部システムとデータを連携し、手作業を減らせる場合がある
  • 複数のシステムを組み合わせて、業務の流れを作れる

一方で、留意したい点もあります。APIを利用すると、外部サービスの仕様変更や、提供停止の影響を受けることがあります。また、連携の設計(認証・エラー処理など)や、公開後の保守も必要になります。メリットだけでなく、こうした点もあわせて検討することが大切です。

EC-CUBEのWeb API

EC-CUBE4系では、外部サービスと連携するための公式のWeb APIプラグインが提供されています。このWeb APIプラグインを利用することで、外部システムとのデータ連携ができます。

公式ドキュメントによると、EC-CUBE4対応のWeb APIプラグインは、次のような仕組みを備えています。

仕組み内容
OAuth 2.0APIクライアントを認可するための仕組み。公式Web APIプラグインでは、Authorization Code Flowに対応
GraphQLデータの取得・更新を行うためのWeb APIの方式
Webhook特定のイベントが起きたときに、外部へ通知する仕組み
拡張機構必要に応じて、APIを追加・カスタマイズできる仕組み

※Web APIプラグインの対応内容・対応バージョンは更新されることがあります。利用の際は、対象のEC-CUBEバージョンに対応する公式ドキュメントと、オーナーズストアの最新情報をご確認ください。

EC-CUBEのWeb APIでできることの例

公式に実装されている機能として、次のようなものがあります。

  • 商品情報の取得
  • 受注情報の取得
  • 顧客(会員)情報の取得
  • 商品在庫の更新
  • 出荷ステータスの更新

これらを利用することで、たとえば、EC-CUBEの受注・在庫データを外部システムと連携する、といったことができます。標準の機能で足りない場合は、拡張機構を使って、APIを追加・カスタマイズすることも想定されています。

APIを利用するかどうかを、どう考えるか

ここで大切なのは、「APIを使えば、何でも自動化できて効率が上がる」と単純に考えないことです。APIは、外部連携のための有力な手段の一つですが、あらゆる場面で最適とは限りません。

実際のシステム連携では、APIを使うかどうかを先に決めるのではなく、何を・いつ・どちら向きに連携するか、データ量、エラー時の再処理などを整理したうえで、方式を選ぶ必要があります。要件によっては、APIではなく、CSVなどのファイル連携が合っていることもあります。

EC-CUBEと基幹システム・在庫管理などを連携する際の、方式選定と設計の考え方については、EC-CUBEと基幹・在庫システムを連携する方法で詳しく解説しています。基幹連携を具体的に検討している方は、あわせてご覧ください。

EC-CUBEでの外部システム連携を、ご相談ください。

「外部サービスと連携したい」「基幹システムとデータをやり取りしたい」といったご相談に対応しています。EC-CUBEのAPIや、その他の連携方式を含めて、業務に合った方法をご提案します。

外部連携について相談する

よくある質問

APIとは、簡単に言うと何ですか?

ソフトウェア同士が、データや機能をやり取りするための「接続の窓口」です。あるシステムの機能やデータを、別のシステムから利用できるようにする仕組みです。たとえば、外部サービスが公開しているAPIを利用すると、その機能を自社のシステムに取り込むことができます。

EC-CUBE4には、公式のWeb APIプラグインがありますか?

あります。EC-CUBE4系では、公式のWeb APIプラグインを利用することで、外部システムとのデータ連携ができます。OAuth 2.0による認可、GraphQLによるデータの取得・更新、Webhookによる通知などの仕組みを備えています。ただし、対応内容はEC-CUBEのバージョンによって異なる場合があるため、対象バージョンの公式ドキュメントで確認することをおすすめします。

APIを使えば、CSV連携より効率的になりますか?

一概には言えません。APIは外部連携の有力な手段ですが、あらゆる場面で最適とは限りません。連携するデータの内容、必要な頻度、データ量、エラー時の再処理などによって、適した方式は変わります。要件によっては、CSVなどのファイル連携が合っていることもあります。方式を先に決めるのではなく、要件を整理してから選ぶことをおすすめします。

外部サービスと連携する際に、注意することはありますか?

外部サービスのAPIは、仕様や提供条件が変更されることがあります。サービス名や料金体系が変わることもあるため、実際に連携する際は、各サービスの最新の公式ドキュメントを確認することが大切です。また、外部サービスの仕様変更や提供停止の影響を受ける可能性や、連携後の保守方法についても、あわせて整理しておきましょう。

まとめ

APIとは、ソフトウェア同士がデータや機能をやり取りするための接続の窓口です。EC-CUBE4系では、公式のWeb APIプラグインを利用することで、OAuth 2.0による認可のもと、商品・受注・顧客(会員)情報の取得や、在庫・出荷ステータスの更新といった連携ができます。

ただし、APIは外部連携の手段の一つであり、あらゆる場面で最適とは限りません。実際の連携では、要件を整理したうえで、APIやCSVなどの方式を選ぶことが大切です。私たちサンクユーは、EC-CUBEのAPI連携や、基幹システムとの連携に対応しています。外部連携を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWA
OSAMU HORIKAWACEO
株式会社サンクユー 代表取締役CEO。
基幹システムとECをつなぎ、受発注業務の最適化を支援する専門家。

関西大学卒業後、東証プライム上場のゼネコンにて人事総務を経験。
その後システムベンダーへ転職し、IBM AS/400環境における金融・物流・販売管理・経理・人事など、企業の基幹業務を支えるシステム開発に従事する。
プログラマからプロジェクトマネージャーまでを経験し、台湾・台北駐在として銀行システム構築プロジェクトにも参画。

この経験を通じて、「システムの質は要件定義の質に比例する」という思想を確立。
業務理解を起点としたシステム設計を強みとする。

その後、クレジット決済代行会社にて、決済システムの再構築や銀行連携、ECサイト構築を担当。
あわせて組織改革にも携わり、20名から60名規模への組織拡大を実現(退任時:常務取締役)。

2008年に株式会社サンクユーを創業、2010年に法人化。
現在は、基幹システムとECの両領域に精通した知見を活かし、BtoB企業における受発注業務のデジタル化・効率化を支援。
特に、FAX・電話・メールなどアナログ業務のEC化や、基幹システムとの連携を前提とした業務設計を得意とする。

単なるECサイト構築にとどまらず、業務フローの整理・要件定義・システム設計まで一貫して関与し、「現場で使われる仕組み」を実現することを重視している。

NTTレゾナント「goo Search Solution」にてEC関連コラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution

■趣味・関心領域
BMW / WRC / ロードバイク / RIZIN / UFC / 大相撲
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ベルセルク / 頭文字D / 進撃の巨人 / ジョジョの奇妙な冒険 / あしたのジョー
Mission: Impossible / Memento / ワイルド・スピード / ソナチネ
LOST / Game of Thrones / FRINGE / The Mentalist
上岡龍太郎 / ダウンタウン

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