EC-CUBE制作費用。料金相場や見積の妥当性を教えます。

EC-CUBE制作費用。料金相場や見積の妥当性を教えます。 EC-CUBE
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ECサイト構築は費用相場が分かりづらい

ECサイトを構築する際の費用相場は、素人の方には分かりづらいと思います。
ECサイトを作る際の作業内容、各作業に対してどれだけのお金が発生するか、妥当な価格はどれくらいなのか等、業界人以外の人にとってはブラックボックスになっています。

複数の制作会社から見積りをとっても各社ごとに料金が異なります
安いに越したことはありませんが、安かろう悪かろうで品質が悪いとトラブル続きのEC運用となります。
だからと言って価格が高いから品質も高いかと言うと、そうでない場合があります。
実際、構築費用が高いのに不具合だらけというECサイトを見たことがあります。
(業界内で悪評が立っている制作会社もあるのも事実です)

そんな素人の方には費用相場が不透明なECサイト構築。
なんとか素人の方でも費用相場や見積り額の妥当性を判断できるようになって頂ければと思い、本コラムを書くことにしました。

弊社ではECサイトを構築する際はEC-CUBEを利用します。
EC-CUBEは国内No.1シェアのオープンソースECシステムです。
弊社は2007年からEC-CUBE公式インテグレートパートナーとして認定されています。
EC-CUBEに強い制作会社として知られています。

EC-CUBEで売れるECサイト構築 | 東京のWEB制作会社サンクユー

その為、EC-CUBEでのECサイト構築が前提となる内容もございます。
本コラムは極力汎用性のある内容にしたつもりですが、その点ご了承ください。

WEBサイト制作の見積りは工数で算出される

WEBサイト制作の見積りは制作工数に基づいて算出されます。
ECサイトもWEBサイトの一種類ですので、ECサイト構築も同じく工数で算出されます。

制作工数とはサイトを制作する際に発生する作業時間のことです。
そして、導き出された工数(作業時間)とエンジニアの単価を掛けることで見積り金額が導きだされる仕組みです。

見積り金額=工数 * 単価です。

例を挙げてみます。

各機能の開発に下記工数が必要とします。
・機能Aの開発に10日
・機能Bの開発に20日
・機能Cの開発に30日

工数に単価を掛けて各作業の料金を算出しますので、プログラマの単価が50,000円/日だとすると、
・作業A:50,000円*10日=500,000円
・作業B:50,000円*20日=1,000,000円
・作業C:50,000円*30日=1,500,000円
と各作業の料金が算出されます。
各作業の合計3,000,000円がこのプロジェクトの総額となります。

このようにWEB制作料金が算出され、見積書が作成されます。

制作会社によって価格が異なる理由

複数の制作会社から相見積りを依頼した場合、各社の料金が異なることに気づくはずです。

同じサイトを制作する場合でも、200万円の見積書が出てくることもあれば、120万円や350万円の見積書が出てくることもあります。

同じサイトを作成するのに、どうして制作会社ごとに価格が異なるのでしょうか?
理由を説明します。

各社が算出した工数が異なる

制作会社ごとに見積り額が異なる理由の一つとして、各社が算出した工数が異なることです。
見積りは工数 * 単価で算出されますから、単価が同一でも想定工数が異なると見積り額も変わることになります。

そして、会社ごとに算出工数が異なる理由は以下です。

エンジニアのスキルが異なることで工数が異なる

エンジニアのスキルが高いと工数は小さくなります。
優秀な人ほど仕事が早いですね。

逆にエンジニアのスキルが低いと工数は多くなります。
仕事ができない人は仕事が遅いです。

このようにエンジニアのスキル(能力)の差によって、工数が異なります

要件の実装方法が異なる

1つの要件を満たす為の実現方法(実装)は1つとは限りません。
要件を満たす方法は複数存在することが多々あります。

効率の良い実現方法を考えることができれば他社よりも工数が小さくなります
アイデアが豊富であったり、工夫ができる制作会社だと効率の良い実装を考えるので、工数が小さくなる傾向にあります。

要件を正確に理解できていない

お客様の要件を正確に理解できていないことで工数が増減します。
お客様に「ハンバーガーが欲しい」と言われて、A社はシンプルなハンバーガーを想定し、B社がベーコンレタスバーガーを想定した場合、料金は異なります。

ヒアリング能力に優れている制作会社であれば、的確に要件を把握することができます。
ヒアリング能力が劣る制作会社は的確に要件を把握できない為、工数に誤差が生じてしまいます

各社の単価が異なる

見積りは工数 * 単価で算出されます。
各社の工数が同じでも、単価が異なることで見積り額の違いが発生します

単価が異なる理由は企業規模・経営方針などによって異なりますが、簡単に理由をいくつか書いておきます。

企業規模が大きいと単価は高い傾向にある

規模が大きい企業は固定費が掛かりますから、自ずと単価が高くなる傾向にあります。
大きな会社であればあるほど、賃料・人件費・管理費・広告費など多く発生します。
それらの経費は制作費用に反映されます。

経営方針で単価が異なる

稲盛和夫氏が「値決めは経営である」と説く通り、価格は経営方針で異なります。
高い値段設定をすることでブランド価値を高めようとする会社もあれば、できるだけ安く提供して社会に貢献したいと考える会社もあります。

エンジニアのスキルによって単価が異なる

在籍するエンジニアのスキルによって単価が異なります。
優秀なエンジニアの給与は高額です。
在籍するエンジニアが優秀であればあるほど、単価は高くなります

自社で開発を行なっていない

制作会社の中には社内で制作していない会社があります。
営業とディレクションを自社で行い、制作は下請けに依頼します。

サイト制作の見積りは下請けが作成する訳ですが、その見積りに上乗せした金額をお客様に提示します
その為、下請けに制作を依頼している会社は見積り額が高くなる傾向にあります。

東京のエンジニアの単価

地域によってエンジニアの単価設定は異なります。
東京のエンジニアの単価をご説明します。

ちなみに、1ヶ月の単価を人月単価(にんげつたんか)、1日の単価を人日単価(にんにちたんか)と呼びます。
また、1人月は20日の想定です。
祝休日や有給を考慮すると1ヶ月あたり20日稼働する為です。

職種 人月単価 人日単価
初級プログラマ 40〜60万円 2〜3万円
中級プログラマ 60〜80万円 3〜4万円
上級プログラマ 80〜100万円 4〜5万円
SE(システムエンジニア) 80〜120万円 4〜6万円
PM(プロジェクトマネージャー) 100〜150万円 5〜7.5万円
コンサルタント 100〜200万円 5〜10万円

ECサイト構築時の作業

ECサイトを構築する際にどのような手順で、どのような作業を行うのかを理解しておくことは重要です。
作業ごとに料金が発生するから当然ですね。

以下はEC-CUBEでECサイトを構築する手順・作業です。

  • ECサイトの要件を決める
  • 要件に基づきデザインを作成する
  • 作成デザインを元にHTMLを作成する
  • EC-CUBEをサーバーにインストールし、基本設定を行う
  • HTMLを元にEC-CUBEのデザインをカスタマイズする
  • 要件に基づきEC-CUBEにプラグインを導入する
  • プラグインにない機能はEC-CUBEをカスタマイズする
  • クレジット決済を設定する
  • ECサイトをテストする
  • ECサイトをオープンする

ECサイトを構築する際には上記のような作業が発生します。
そして、各作業ごとに料金が発生します。
見積もりを確認する際は上記の作業を頭に入れておいてください。

工夫することで料金を抑えることが可能

ECサイト構築手順は理解できたものの、どこでどれだけの工数が発生するかは不明です。

デザインにしても、ゼロからオリジナルのデザインを検討・作成するとなるとかなり時間が掛かります。
しかし、EC-CUBEであれば、デザインテンプレートがあり、比較的容易にデザインを変更することができます。
デザインテンプレートを利用することで、デザイン+HTML作成の費用を抑えながら、それなりのデザインを手に入れらます。

また、EC-CUBEはプラグインで機能が拡張できます。
プラグインを利用すれば、独自にプログラムを改修するよりも費用を抑えることができます。
(ただし、プラグインが提供されていない機能は独自カスタマイズが必要です。)

このように、工夫することでECサイト構築費用を抑えることが可能です。

見積り提出時に工数を教えて貰う

素人では工数は判断できません。
その為、各社から見積書が提出された際に見積りの根拠となる工数も教えて貰いましょう。

各社の工数を比較してみれば、ある程度の妥当性を判断することができます。

工数が大き過ぎたり、小さ過ぎるのは除外して大丈夫です。
過ぎるのは要件を正確に理解できていないことが原因です。
要件を正確に理解できない制作会社との取引はトラブルの元となります。

売上規模ごとのEC-CUB構築の費用相場

EC-CUBEでECサイトを構築する際の料金相場です。
売り上げ規模(月額)ごとに費用を記載しています。

ECサイト売上規模 EC-CUBE構築費用相場
〜100万円 50〜100万円
100〜500万円 100〜300万円
500〜1,000万円 200〜500万円
1,000〜3,000万円 400〜800万円
3,000万円〜1億円 600〜1,000万円
1億円〜 1,000万円〜

上記はあくまで目安です。
デザイン要件や機能要件によっては上記と異なることがあります。

制作会社を価格だけで決定しない

以上のようにECサイト制作費用についてご説明しました。

極力低コストでECサイトを構築したいと思うのは当然です。
しかし、格安の制作会社にECサイト構築を依頼すると、表向き要件は満たしていても細かいところで不満があったり、不具合が内在していることがあります。
日常的に不具合が出たり、重要な機能で不具合が出たりします。

安過ぎる見積りには問題が潜んでいる可能性が大きいです

価格はもちろん重要ですが、EC-CUBEの実績があるのか?その制作会社を信頼できるのか?しっかりサポートしてくれるのか?という点も大切です。

ECサイトは構築すれば終わりではなく、売上とともにシステムを成長させなければいけません
御社とタッグを組んで末長くサポートして貰える制作会社を選択すべきです。
その上で料金が良心的であれば言うことなしだと思います。

投稿者プロフィール

HORIKAWACEO
関西大学卒業後、大手ゼネコンにて人事総務業務に携わる。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、自らの手でモノを作りたいという思いを強く抱くようになり、未経験でシステムベンダーへ転職。

IBMオフコンAS400で金融サービス、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行の個人向け貸付システム構築プロジェクトに参画するなど貴重な経験を積む。
10年の間に、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「完成度の高いシステムは、要件定義の質に比例する」と学ぶ。

その後、クレジットカード決済代行会社にヘッドハンティングされ、決済システムの刷新・
国内外の銀行システムとの接続・クライアントのECサイト構築を行う。
また、社内の組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大。(退任時役職:常務取締役)

2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に株式会社サンクユーを設立。

クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解することで、結果が出るWEBサイトを提案・制作。
ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution – ECサイト内検索・商品検索サービス
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