決済代行会社のGMOイプシロン株式会社
GMOイプシロン株式会社は決済代行会社です。
EC-CUBEに公式に対応していて、EC-CUBE用の決済モジュールを提供しています。
ですので、イプシロンの決済をEC-CUBEに組み込むのは比較的簡単です。
EC-CUBE用の決済モジュールを提供していない決済代行会社の場合、EC-CUBEと決済代行システムを連携させる為の機能を別途開発しなければいけない為、50万円くらいの開発費用が必要となります。
EC-CUBEをベースにECサイトを構築する際は、決済モジュールを提供している決済代行会社を選択しましょう。
イプシロンの定期課金の仕様
定期課金より、最近ではサブスクリプションという言葉がよく使われるようになりました。
定期的に物を販売する、サービスを提供する際に、サブスクリプションと言われますね。
定期課金・サブスクリプションはEC事業者にとって、売上安定化に繋がりますので是非定期的に販売できる商品・サービスを開発してみてはいかがでしょうか。
さて、タイトルにイプシロンの定期課金機能を実装したとありますが、実際にはイプシロンのEC-CUBE用決済モジュールをインストールし、設定するだけです。
この記事では主に、イプシロンの定期課金の仕様について書こうと思っています。
定期課金のサイクルは注文フローの支払い方法選択画面でしか選択できない
イプシロンの定期課金のサイクルは、以下の5種類があります。
- 毎月
- 2ヶ月ごと
- 3ヶ月ごと
- 半年ごと
- 1年ごと
定期課金のサイクルは商品詳細ページで選択することが一般的ですが、イプシロンの場合は「お支払い方法・お届け時間等の指定」画面でしか選択できません。
その為、以下の考慮が必要です。
- 都度払いの商品と定期課金の商品が同時にカートに入らないよう制御する必要がある
- 定期サイクルが異なる定期商品が同時にカートに入らないよう制御する必要がある
- 定期サイクルが異なる定期商品ごとに表示するサイクルを制御する必要がある
2回目以降の定期受注データは手動または自動で作成することが可能
これ以降は、毎月課金を前提に話を進めていきます。
定期受注データの作成タイミングですが、初回はEC-CUBE上で注文を行いますので、定期受注データはEC-CUBEの通常フローで作成されます。
2回目以降の定期受注データは管理画面>受注管理>定期受注管理で手動で作成することが可能です。
いつでも作成できる訳ではなく、「定期注文作成日の1か月後の同日時+1秒以降」という決まりがあります。
次回定期受注データが作成可能になれば、定期受注管理にチェックボックスが表示されます。
LC_Mdl_Epsilon_Regular_Purchase_Batch.phpというプログラムをバッチで走らせることで、定期受注データ作成を自動化することができます。
自動化であっても次回定期受注データが作成できるのは「定期注文作成日の1か月後の同日時+1秒以降」です。
定期受注データの作成可能タイミング
定期受注データが作成可能になるタイミングは「定期注文作成日の1か月後の同日時+1秒以降」です。
では、初回受注が1/31 15:00:00だった場合、次回の定期受注データを作成できるのはいつでしょうか?
答えは3/1 15:00:01以降だそうです。
イプシロン社に確認して回答頂きました。
この仕様だと、問題になるECサイト事業者さんがいらっしゃるでしょうね。
決済処理は毎月25日に行われる
次回以降の決済処理は毎月25日に行われます。
定期受注データ作成日と決済日が異なる
上記をご覧頂いて気付いたかと思いますが、定期受注データ作成日と決済日が異なります。
仮に定期受注データ作成のバッチ処理を毎日AM0時に実行するとします。
初回受注が1/31 15:00:00だった場合、3/1 15:00:01以降に定期受注データを作成することができる為、3/2 AM0:00に定期受注データが作成されます。
しかし、決済処理は3/25に行われています。
初回受注が9/1 15:00:00だった場合、10/1 15:00:01以降に定期受注データを作成することができる為、10/2 AM0:00に定期受注データが作成されます。
しかし、決済処理は10/25に行われています。
この仕様も、問題になるECサイト事業者さんがいらっしゃるでしょうね。
2回目以降の定期受注データと決済データは紐づかない
初回の注文はEC-CUBE上で行われますので、クレジットカードの認証処理・売上処理と受注データ作成はEC-CUBE上でコントロールされ問題なく処理が終了します。
しかし、2回目以降の定期受注データはEC-CUBE上でEC事業者が作成し、2回目以降の決済処理はイプシロン側で毎月25日に行われるのみです。
2つの処理に関連・紐付けは行われないので、目視チェックが必要となります。
上述の通り、
初回受注が1/31 15:00:00だった場合、3/1 15:00:01以降に定期受注データを作成することができる為、3/2 AM0:00に定期受注データが作成されます。
決済処理は3/25に行われていますね。
3/2に定期受注データが作成されるので、データを元に商品を発送したとしても、3/25に決済が失敗する可能性があります。
この仕様も、問題になるECサイト事業者さんがいらっしゃるでしょうね。
イプシロンの定期課金機能はシンプル
以上のように、イプシロンの定期課金機能は極めてシンプルです。
イプシロンの仕様では運営できないECサイト事業者もいらっしゃるでしょうが、問題なく運営できるECサイト事業者もいらっしゃいます。
ただ、問題ないと判断した事業者さんが利用すればいいだけです。
定期課金の仕組みは決済代行会社によって異なりますので、導入前に決済代行会社の担当者から詳細をヒアリングすることをお勧め致します。
イプシロンの定期課金のクレジットカード番号が勝手に書き換えられる
2023年7月、EC-CUBEイプシロン定期課金を導入しているECサイト様で、定期課金用クレジットカード番号が勝手に書き換えられるトラブルがありました。
結果的にイプシロンの仕様だったのですが、大きなトラブルになりかねない仕様です。

EC-CUBEのマイページにカード変更機能を実装した
EC-CUBEのマイページにイプシロンのカード変更機能を実装しました。
これで、会員が容易に定期決済用のクレジットカードを変更することができました。

投稿者プロフィール
- CEO
- 株式会社サンクユー 代表取締役CEO。
基幹システムとECをつなぎ、受発注業務の最適化を支援する専門家。
関西大学卒業後、東証プライム上場のゼネコンにて人事総務を経験。
その後システムベンダーへ転職し、IBM AS/400環境における金融・物流・販売管理・経理・人事など、企業の基幹業務を支えるシステム開発に従事する。
プログラマからプロジェクトマネージャーまでを経験し、台湾・台北駐在として銀行システム構築プロジェクトにも参画。
この経験を通じて、「システムの質は要件定義の質に比例する」という思想を確立。
業務理解を起点としたシステム設計を強みとする。
その後、クレジット決済代行会社にて、決済システムの再構築や銀行連携、ECサイト構築を担当。
あわせて組織改革にも携わり、20名から60名規模への組織拡大を実現(退任時:常務取締役)。
2008年に株式会社サンクユーを創業、2010年に法人化。
現在は、基幹システムとECの両領域に精通した知見を活かし、BtoB企業における受発注業務のデジタル化・効率化を支援。
特に、FAX・電話・メールなどアナログ業務のEC化や、基幹システムとの連携を前提とした業務設計を得意とする。
単なるECサイト構築にとどまらず、業務フローの整理・要件定義・システム設計まで一貫して関与し、「現場で使われる仕組み」を実現することを重視している。
NTTレゾナント「goo Search Solution」にてEC関連コラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
■趣味・関心領域
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上岡龍太郎 / ダウンタウン









